予選Bブロックは、全体的に「切なさ」を感じる曲が多くて、夜に一人で聴き入ってしまいました。

ざわちゃんさんの影のある力強い歌声とクールでドラマティックな楽曲が一番印象に残ったかな。
最近聞いてるシユイって歌い手？アーティストさんを彷彿とさせる、独特の声が好きでした。

今回このブロックでよかった点というか、
R&Bとかジャンルは色々あるみたいですが、私が惹かれたのは、それぞれのアーティストさんが描く「物語」でした。

特に心に残ったのが、「Ruvi」さんです。 気だるげな歌声が、都会の夜の孤独感にすごくマッチしていて、聴いていると心が落ち着くような、でも少し寂しくなるような不思議な感覚になりました。 「等身大」という言葉がぴったりの、飾らない歌声。 もっとこのバンドの描く世界を見てみたいと思って調べたら、つい先週解散されてしまったそうで…。 それを知ってから聴くと、歌詞の一つひとつが、まるで最後の手紙のように響いてきて、涙が止まりませんでした。 バンドは終わってしまっても、こうして音楽と言葉は残って、誰かの心に届き続けるんですね。切ないけれど、素敵な出会いでした。

「影夏」さんの歌声も、胸に迫るものがありました。 透き通っていて綺麗なんだけど、どこか消えてしまいそうな儚さがあって。 大人の女性のようにも、傷つきやすい少女のようにも聴こえるその声で歌われるポップバラードは、誰もが持っている「忘れられない思い出」を優しく撫でてくれるようでした。

「SEASIDE SHEEP」さんは、夜の海を漂うようなサウンドが印象的でした。 寂しげな夜に、誰かに会いたいけれど会えない、そんなもどかしい気持ちを代弁してくれているようで、深く共感しました。 男女の声が重なることで、すれ違う二人の心情みたいなものが立体的に見えてきて、とてもドラマチックでした。

悲しい曲や切ない曲って、聴くと辛くなることもあるけど、自分の悲しみを分かち合ってくれる気がして、救われることもありますよね。 予選Bブロックは、そんな「心の雨宿り」ができるような、優しい場所でした。

ファイナルに進出した影夏さん、SEASIDE SHEEPさん、
ファイナルも熾烈だとは思いますが頑張ってください！