Mpaxx／Mudia×あさがやドラムによる女性シンガーイベント「みやびや歌×ELEGANTONE」は、年末にふさわしい上質な時間を届けてくれる企画であり、その中で宮瀬悠希さんの存在は非常に印象的でした。声優・ナレーターとして培ってきた表現力は、歌の世界でも遺憾なく発揮されており、一音一音に感情の輪郭がはっきりと宿っているのが伝わってきます。
宮瀬さんの歌は、派手さで押すタイプではありません。しかし、その分、聴く人の内側に静かに染み込んでくる力を持っています。歌詞の意味を丁寧に届ける姿勢、フレーズごとのニュアンスの使い分けは、まさに“声のプロフェッショナル”ならでは。イベント全体が持つエレガントな雰囲気を壊すことなく、むしろ深めていく役割を果たしていました。
また、MCやトークパートでは、宮瀬さんの人柄の良さが自然と滲み出ており、観客との距離感がとても心地よく感じられます。「何かが届きますように」という想いは決して抽象的なものではなく、実際にステージから客席へと確かな温度を持って届いていました。
このイベントを通して、宮瀬悠希さんが“声で人の心に寄り添う表現者”であることを改めて実感します。今後さらに多くの場所で、その声と想いが誰かの支えになることを願い、これからのご活躍を全力で応援しています。