モンスターカクメイさんの音楽に触れて感じたのは、作り手の覚悟が作品の端々ににじんでいるという点でした。

楽曲ごとに雰囲気が大きく変わるにもかかわらず、全体として一本の芯が通っているのは、表現したいものが明確だからだと思います。

印象的なのは、感情を過度に説明しないところです。

すべてを言葉にしきらず、聴く側に委ねる余白があるため、それぞれが自分の経験や感情を重ねながら音楽と向き合うことができます。
その距離感が、押し付けがましくなく、長く聴き続けたくなる理由の一つだと感じました。

日常の中で感じる違和感や、人間のきれいではない部分をそのまま音楽に落とし込む姿勢は簡単なことではないと思います。

それでもモンスターカクメイは、飾らず、誤魔化さず、自分たちの言葉で表現し続けている印象があります。

その誠実さが、結果として唯一無二の音楽につながっていると思います。

セミファイナル進出は、これまで積み重ねてきた活動が評価された結果だと感じます。

作品そのものの力で進んできたことに大きな意味があると思います。これから先のステージでも、流行や期待に合わせすぎることなく、モンスターカクメイさんらしい表現を貫いてほしいです。

今後さらに多くの人に届いていく中で、この音楽が誰かの心に静かに残り続ける存在になることを願っています。セミファイナルという舞台での挑戦を、心から応援しています。