予選C-1ブロックについて、改めてじっくりと各アーティストの楽曲を聴き直してみました。一度聴いた後で時間を置いて聴くと、また違った良さが見えてくるものですね。

以前も触れた「Re:Flame」さんですが、やはり彼らの音楽が持つ「実直さ」は、私にとって非常に大きな魅力です。 奇をてらったアレンジや、過剰なエフェクトに頼らない。ギター、ベース、ドラム、そして歌。それぞれの楽器が、本来の役割を全うすることで生まれる、骨太なアンサンブル。 聴けば聴くほど、その「混じりっけなし」のサウンドが、まっすぐに胸に届いてきます。 派手なソロ演奏も良いですが、こういう基礎のしっかりした合奏こそが、長く聴いていられる音楽なのかもしれません。

そして、もう一組、どうしても触れておきたいバンドがいます。「Elizabeth.eight」さんです。 実は彼らのお名前は、以前別のイベントのラインナップで拝見しており、記憶に残っておりました。 今回、同じブロックに出場されるということで、改めて彼らのYouTubeチャンネルなどを拝見したのですが…正直、驚愕いたしました。 そのクオリティの高さは、もはや「インディーズの予選」というレベルを遥かに超えているのではないでしょうか。 演奏技術の高さはもちろんですが、楽曲の構成、ミュージックビデオの演出、メンバー全員のキャラクター、その全てが「プロフェッショナル」の領域に達していると感じました。 吹奏楽のコンクールで言えば、地区予選に突然、全国大会常連校が現れたような衝撃です（笑）。 これほど完成されたバンドが、まだこうしたオーディションの場に出てくるということ自体が、今の音楽シーンの層の厚さを物語っていますね。

実直な熱量で押してくるRe:Flameさんと、圧倒的な完成度で魅せるElizabeth.eightさん。 タイプの違う実力派が揃ったこのC-1ブロックは、まさに「死の組」と言えるかもしれません。 どちらが勝ち抜くのか、一音楽ファンとして非常に見応えのある戦いになりそうです。