携帯で出会った路上アーティストにょっき
【ファイナル】ARTISTS LEAGUE Grand-Prix 2023
開催日: 2023/10/28
Artists League2023ファイナルが遂にきましたね!
参加された多くのアーティストの皆さん、ファンの皆さん、運営されている方々本当にお疲れ様です。
大変長文&暑苦しいレポートになりますが失礼いたします。
私はこのファイナルでにょっきを応援しています!
「絶望するにはいい人が多すぎる。希望を持つには悪い奴が多すぎる。何か綱のようなものを担いで絶望から希望へ橋渡しする者がいないだろうか!いや、いないことは無い。」
これは私が20年以上好きなミュージカル俳優が井上ひさしさんの遺作である戯曲『組曲虐殺 』の中で「後に続くものを信じて走れ」という歌の前に言う台詞です。この作品は、昭和5年5月から昭和8年2月末まで、言葉の力で社会を変えようとしたプロレタリア作家、小林多喜二が治安維持法などの時の趨勢に追い詰められ、29歳で拷問死するまでを描いています。
私はこれまで長い間ミュージカルを中心とした観劇を趣味にしてきました。
そんな私がにょっきと出会ったのは、体調を崩し人生のロングバケーションを過ごしている最中でした。
正直、鮮明には覚えていないのですが、それはベッドの中で寝ている時、小さな携帯から聴こえてきた彼の歌声でした。なぜその画面にたどり着いたのかが分かりませんが、それがにょっきとの運命の始まりでした。
路上ライブしている人を携帯画面から好きになるって珍しいですよね?!
「誰だこれ?」と彼のライブ配信や上がっていた動画を見ました。たくさんの動画の中には、朝の寝ぐせだらけで寝ぼけた顔でギターを弾きながら歌っている若い青年の姿がたくさん。。。まず、顔がどタイプでした・笑。そして選曲が私の好きな曲ばかり。一番驚いたのは、今では有名な音楽の教科書に載っている「ビリーブ」を歌っている姿でした。なぜ彼がこの歌を知っているのだろうと思いました。
なんと、その歌は冒頭に述べたミュージカル俳優が大昔にコンサートで歌ってくれ、大好きな歌だったからです。
それからも配信を見たりしていましたが、まさか本当にプロになろうと思っているとは思わなかったのです。コメントで曲をリクエストすると「高くて歌えない」と言ったり、ギターも時々間違えたりしていし、CDがあるというので送ってもらうとCD-Rだったりしたので・・・汗。ミュージカル俳優は基本8オクターブの声が出るのが普通だし、声量も凄いのです。また、以前、私はウクレレを習っていて、その先生はプロのウクレレリスだったので、日本全国のみならず韓国からも招待される方で、CDももちろん制作しているし、スタジオミュージシャンもしているし、幼い頃からピアノもやっていたので、ウクレレ、アコギ、エレキ、ピアノとも全て楽譜を初見で弾け、生徒のレベルに合わせて曲を編曲し、できないことがなかったので、彼のレベルでプロ???本当に???と思っていました。
でも、東京へ行く機会があったら一目見てみようとは思っていました。ただ、なぜか知らぬうちに直接聴いてみたくなり、彼が今年8月に100人集めたライブを開くとコツコツ毎日路上で手売りしている姿も見ていて、何と完売してしまったら、急にどうしても行きたくなってしまったのです。確か当日券があると言っていました。SNSで繋がっていたファンの方が親切に直接チケットを買って下さり、初めて生でライブを見ることができました。
初めてライブハウスという所に入り、初めて彼の歌声を生で聴きました。本人が登場しても皆さん静かで驚きました。ライブハウスってノリノリで聴くイメージしかなかったので。歌い終わっても静かな拍手。かなり衝撃を受けました・笑。でもグッツ売り場で初めて彼とお話でき、名前を名乗ると「来てくれてありがとー」とにっこり。「どうだった?」と訊かれ、「・・・本物カッコいいです!」と音楽には触れずに容姿について感想を述べてしまいました・笑。思えば、その時が「弾き語り部門」の初戦だったのです、何をすればよいのか分からない私にファンの方々は親切にいろいろ教えて下さいました。カルチャーショックを受け家路に着きました。
プロの世界しか見てこなかった私がなぜ彼に惹かれたのか?????
それは「歌声での直観!」としか言いようがありません。。。。。「あ、この人いつか有名になる」と思ったのです。ミュージカル俳優に出会ったのもテレビに背を向けていた時聴こえてきた「歌声」だったからです。ちなみに彼は現在ミュージカル界で知らない人はいない業界のTOP of THE TOPです(私の誇り★超古参です★ちなみにイチローもキムタクも古参です★)
にょっきの歌は聴けば聴くほど聴きたくなります。そして私はにょっきの創る歌詞がどうしても知りたかったのです。携帯配信だけではっきりとは聴き取れないことがあったので。あ、言い忘れていましたが、にょっきは路上アーティストなのにほぼオリジナル曲ばかり歌っています。もっとカバー曲歌った方が人は立ち止まるのでは?と何度思ったことか。それでも彼はひたすらオリジナルにこだわっています。路上アーティストのイメージではないですよね。相当自分の創った歌を聴いて欲しいのだと思います。自分のメッセージを届けたいのだと思います。だから歌詞が知りたかったのです。
先日のライブで待望オリジナル曲20曲の歌詞カード集が販売されました!!!
待望だったのですが、実は直ぐには見ておらず(笑)、「ファイナルに向けてコツコツポイントを貯めよう」がにょっきの合言葉だったので、それが案外辛くて(笑)挫折しそうになった時、初めて歌詞カードで震い立たせよう!と頁を開きました。最初に目に入ってきた歌詞はなんと私の大好きなラブソング『821』でした←(これ密かにハニーと読むのです❤粋過ぎる!)でも私はめちゃくちゃダメージを受けました。これをトップに持ってくるのかぁあああ。なぜかは本人とお話しした時聞いたことなので書けません!書きません!教えません!
にょっきの歌詞は大きく「生きること」と「愛すること」がテーマになっている気がします。
つらつら読むと、なんて素敵な言葉を紡ぐ人なんだろうと改めて思いました。端的で洗練されていてシンプルなのにメッセージ性が強いのです。必要な言葉だけしか書いていない。本当に大切な言葉だけしか書いていない。私のこの助長な文章が恥ずかし・・・。かなり恥ずかしい・・・。そして眠れず午前3時にさしかかる頃『寿命』という歌詞を読みました。まだ聴いたことの無い曲でした。いきなりとめどもなく涙が溢れて止まらなくなりました。ボロボロボロボロ泣けてしまいました。(今も思い出すと泣けてきます)なぜなら、それは、私がこれまで感じてきたことの全てを1ミリのズレもなく言葉にしていたからです。にょっきは何故私の気持ちを知っているのだろう?同じことを思ってきたの?こんなに解ってくれる人がいたの?もっと早く出会いたかった・・・・・。
私は幼い頃から「人は生まれた瞬間から死に向かって歩いている。そう決まっているのに、こんなに苦しいのに、なぜ生きていかなければならないの?みんなは何を支えに生きているの?」という巨大な虚無感に襲われて生きてきました。「頑張って」と言われるのが大嫌い。頑張れないんだよ・・・。なぜそんなに「頑張れ、頑張れ」と言うの?明日の朝、目が覚めなければいいな、と思いながら生きてきました。でもミュージカルの世界に出会って救われたのです。また救ってくれる人がいました。朝まで眠れませんでした。
にょっきに出逢って彼の歌を聴く度、人柄に触れる度、この人は一体どんな所で生まれ、どんな家族の中で育てられ、どんな景色を見て、どんな友達と巡り合い、どんな言葉を交わし、どんな人を好きになって、どんな人を愛して、どんな風に進路を決め、何を見て、何を聞いて、何を感じてきたの?と思うのです。どんな苦しみ、悲しみ、寂しさを感じながら生きてきたの?
彼の書いているnoteも全て読みました。年齢は公開していないから分からないけれど、おそらく30歳はいってない。その若い人生をやんわりとは理解しました。
スーパーマンみないに何でもできて、正義感が強くて、頭脳明晰で、克己心が強くて、努力家で、でもその分すごく怒っていて、不満を持っていて、頑なで、世の中を俯瞰的・達観的に見ているよね。その上、恐ろしいくらい繊細で純粋で優しくて親切で真っ直ぐで。
だからいつか必ず折れてしまいそうで、儚くて、切なくて危なっかしくて、心配になる。
それじゃあ、生きにくいよ、にょっき。。。。。。。。
でも、今回のファイナルインタビューで見ました。noteには書いてあるんだけど、大手企業で働くことに疑問を感じ、音楽の道へシフトチェンジしたことを。
よかった。心からそう思いました。彼が音楽という道を選んでくれたことでこの先どんなことがあっても本当に折れて砕け散ることはない。だからオリジナルの中でも人気の『生きてみる』を書けたんだろうなと思いました。
彼が大ファンである優里さんにも初めて興味を持ちました。優里さんが路上アーティストだったことすら知りませんでした。最近の路上ゲリラライブ動画を見て「路上ライブで最後に必ず歌ってきた曲『歌うたいのバラッド』を歌います」と聞いた時にまた衝撃を受けました。これもやはり私の好きなミュージカル俳優が13年前のコンサートで歌ってくれ、大好きになった曲だったからです。ミュージシャンやってる人であの曲を嫌いな人は一人もいないですよね。あー、また繋がってしまったと感じました。
そう、こうして出会えたことは運命的で奇跡的で感動的なこと。偶然は必然と私はいつも思っています。
だからこうして小さな携帯画面がらにょっきに出会えたことが自分の中でどんどん腑に落ちたし、年齢を超えた多くのファンの方と巡り合えたこと、新しい音楽の世界に出会えたこと、全てに感謝しています。
今もこれからも頑張っていくであろうにょっきに送りたい言葉はまさににょっき自身が書いている『少年A] です。
にょっき、ここまできたらもちろん優勝目指すしかないね♪
ファン全員で力を合わせて応援するよ!!!
セミファイナルで負けたアーティストさんのファンさんが「にょっきのファンはすごかった。ファイナルで応援するのはにょっきさんです」というレポートも見かけたよ!
いつも通りのにょっきで歌って下さい。ようやく歌えるね(*'▽')(*'▽')(*'▽')♪
あえて言います。。。によっき、みんなで一緒に『頑張ろう』!!!!!!!!!
いつまでも遠くから微力だけれど末永く応援しています。私はにょっきがいずれ世に出ていく人だということはわかっているので安心して見守っています。歳を重ねていくにょっきが創る歌が楽しみです。
最後まで読んで下さって本当にありがとうございました。合掌。
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