「妖姿」を聴かせていただき、本当に心が震えました。最初の〈ひらひらと舞うその姿が 無垢の心達をも惑わせ〉という言葉から、一気に物語の世界へ連れて行ってもらえるようで、まるで目の前で美しくも儚い存在が舞っているかのように感じられました。とても幻想的で、でもどこか人間らしい切なさが漂っていて、思わず惹き込まれてしまいました。

この曲の素敵なところは、強さと弱さのどちらも包み隠さずに描かれているところだと思います。〈一人で歩けるし生きていける〉と強い言葉を放ちながら、同時に〈本当は独りの夜なんてつまらないよ〉と正直な気持ちを打ち明けてくれる。そのギャップがとても愛しくて、聴いている側も「自分の気持ちを大切にしていいんだ」と安心させてもらえる気がしました。

繰り返し出てくる「ひらひらと舞う」という表現も、優雅で美しいのにどこか切なく、ずっと耳に残ります。ほどけた髪や揺れる瞳といった描写は、聴く人それぞれの想像を広げてくれて、曲の世界をさらに深く楽しむことができました。そしてラストの〈半端な覚悟なんか捨てさせて〉という一言には、とても強い意志を感じ、胸が熱くなりました。

「妖姿」は心の奥に寄り添い、そっと励ましてくれるような大切な一曲だと思います。これからもこの楽曲がたくさんの人の心を照らしていきますように。

応援しています。頑張って下さい！