KuLUさんの歌声に最初に触れたのは、たまたま流れてきたオススメ動画でした。
ほんの数十秒なのに、続きを聴かずにはいられなくて、自然と画面を止めてしまったことを覚えています。

高校生だと知ったのは、そのあとです。年齢を知って驚いた、というよりも、もうここまで届いているんだなと静かに感心しました。

InstagramやTikTokで見かけるKuLUさんの歌は、いわゆる“上手い”という言葉だけでは片づけられません。
声量や音域といった技術的な要素ももちろん素晴らしいのですが、それ以上に、言葉の一つひとつが丁寧に置かれている印象があります。
急いで聴かせようとしない、無理に感情を押し出さない。

その姿勢が、逆に聴く側の心をゆっくりと開いてくれるように感じました。

文化祭や大会で賞を受賞されているというエピソードも、後から知りました。

なるほどと思いました。

大きなステージでも、限られた時間でも、自分の声で空気を変えられる人なのだと思います。ちゃんと届けることを大切にしているからこそ、結果として認められてきたのではと思っています。

高校生という立場は、まだ選択肢も不安も多い時期だと思います。

それでもKuLUさんの歌には、迷いながらも前を向こうとする芯の強さがあります。

無理に背伸びをせず、今の自分にできる表現を一つずつ積み重ねている。

その姿勢が、同世代だけでなく、少し年上の自分のような立場の人間の心にも届いています。

セミファイナルという場は、結果が強く意識されるステージだと思いますが、KuLUさんにはどうか萎縮せず、

これまで通り歌ってほしいです。評価や順位以上に、これからも聴き続けたいと思わせてくれる存在であることが、すでに大きな価値だと感じています。

まだ高校生で、これから先の時間がたくさんある中で、今この場所に立っていること自体が特別です。その一歩一歩が、きっと将来につながっていく。静かに、でも確かに前へ進んでいるKuLUさんを、心から応援しています。