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素敵でした‼️

明治安田ホール【東京】 あらちたぼれ

【バラード部門 全国決勝】Acappella Grand Slam コロシアムリーグ

開催日: 2025/12/14

 バンド名の「あらちたぼれ」とは、奄美の言葉で「今日といういい日がずっと続きますように」という意味なのだそうです。その由来を知っただけで、彼女たちがどんな想いでステージに立っているのかが伝わり、歌が始まる前から胸の奥がじんわりと温かくなりました。


彼女たちが歌い出した瞬間、そこにあったのは単なる「歌」ではなく、一つの「祈り」でした。アカペラという、楽器を一切使わない人間の声だけの表現。だからこそ、彼女たちの声が重なり合った時に生まれる倍音は、まるで奄美の美しい海や、生い茂る木々のざわめきのように、聴く者の心を優しく洗い流してくれました。


バラード部門ということもあり、一音一音を噛みしめるような丁寧な歌唱が印象的でした。声を張り上げて技術を誇示するのではなく、言葉の温度を大切に、隣にいる仲間の声を信じて紡ぎ出されるハーモニー。そのバランスは絶妙で、まるで一本の糸を丁寧に織り上げて、美しい大島紬を仕立てていくような繊細さを感じました。


彼女たちの音楽を聴いていると、ふと日々の忙しさを忘れ、「今、この瞬間が幸せであること」の大切さに気づかされます。「今日がいい日であってほしい」という願いは、自分たちのためだけではなく、そこにいるすべての人、そしてこの歌が届くすべての人に向けられた、無償の愛のようなものでした。そのメッセージが、アカペラというダイレクトな手法によって、私たちの心の柔らかい部分に真っ直ぐに届いてきました。


全国決勝という競い合う場ではありますが、あらちたぼれの皆さんがステージで見せてくれたのは、争いではなく「共鳴」でした。彼女たちの歌声が響く時間は、まさに「ずっと続いてほしい」と願いたくなるような、至福の時間でした。


あらちたぼれの皆さん、素晴らしい「島の祈り」をありがとうございました。この歌声が、さらに多くの人の心に届き、一人ひとりの「今日」を照らす光になることを願っています。


この最高のハーモニーを、もっと大きな場所で、もっとたくさんの人に。彼女たちの歩む道の先に、いつも温かな風が吹いていますように。心から、全力で応援しています!


 

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