最近、「頑張りすぎなくていい」という言葉に自然と目が止まるようになりました。

そんな時に見つけたのが、まつだはるみさんのワンマンライブです。タイトルから伝わってくるやわらかさに、少し肩の力を抜いて音楽を聴けそうだな、と感じました。

まつださんは、幼い頃から音楽に強い憧れを持っていたそうですが、人見知りが強く、すぐに習い事として始められたわけではなかったと知りました。

それでも、自宅で光るキーボードを使って、自由に音を鳴らしながら楽しんでいたというエピソードに、胸が温かくなりました。上手になることよりも、音楽を好きでいる時間を大切にしていたことが伝わってきます。

中学生の頃には吹奏楽部に入り、オーボエと出会ったそうです。一つの楽器と向き合いながら、仲間と音を合わせる経験は、きっと今の音楽活動の土台になっているのだと思います。また、学生時代には地域のボランティアでコンサートの運営にも関わり、演奏する側だけでなく、支える側の視点も学んできたことが印象的でした。

その後、人生の流れの中で音楽から少し距離を置いた時期もあったそうですが、環境が変わり、新しい人との出会いを重ねる中で、少しずつ音楽が生活に戻ってきたと知りました。無理に戻ろうとせず、自然な形で再び音楽とつながっていったところに、まつださんらしさを感じます。

現在は、演奏や歌だけでなく、人に寄り添うような活動を続けている方だと思います。今回のワンマンライブも、完璧な演奏を見せる場というより、聴く人それぞれの気持ちをそのまま受け止めてくれる時間になりそうです。

忙しい毎日の中で、少し立ち止まりたい時に、そっと背中をなでてくれるような音楽。

まつだはるみさんのライブは、そんな存在になるのではないでしょうか。心をゆるめに、楽しみにしています。