素敵でした!
【4年生部門 全国決勝】Acappella Grand Slam コロシアムリーグ
開催日: 2025/12/13
彼らのスローガンである「Have the happie.s.t. time with us!!」。その言葉通り、彼らのパフォーマンスには、聴いているこちら側まで自然と笑顔になってしまうような、不思議な幸福感が溢れていました。アカペラは一人では成立しません。誰かの音を聴き、誰かの息遣いに合わせ、一つの音楽を創り上げる。e.s.tの歌唱には、そのプロセスすべてを心から楽しんでいる「余裕」と、仲間への「信頼」が満ち満ちていました。
印象的だったのは、音と音が重なり合った瞬間の圧倒的な充足感です。SCSという伝統あるサークルで磨き上げられたコーラスワークは非常に緻密でありながら、決して冷たさを感じさせません。むしろ、一つひとつの音が意思を持って語りかけてくるような、血の通った温もりを感じました。リードボーカルを支えるバックコーラスの絶妙なバランス、そして全体を包み込むようなリズム隊の安定感。そのどれもが「この6人でなければならない」理由を物語っていました。
4年目同期バンドという響きには、特別な意味があります。大学生活の多くを音楽に捧げ、共に成長してきた仲間。卒業を控え、このメンバーでこの舞台に立つことがどれほど貴重な時間であるか。彼らの歌声からは、一音一音を惜しむような、それでいて未来へと羽ばたくような力強いエネルギーが伝わってきました。まさに、彼らの音楽人生において「最高(happiest)」の瞬間を、私たち観客も共有させてもらったような、贅沢な時間でした。
ステージが終わり、拍手が鳴り止まない会場のなかで、私は彼らの音楽が「記憶に寄り添うものであること」を再確認しました。彼らの奏でる音楽は、きっとこの大会が終わっても、聴いた人たちの心のなかで何度もリフレインし続けるでしょう。
e.s.tの皆さん、素晴らしいステージをありがとうございました。全国決勝という大きな舞台で、自分たちのスタイルを貫き、最高の笑顔で歌いきった皆さんの姿は、そして今日ここにいたすべての観客にとっても、忘れられない思い出になりました!
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