予選Cブロックは、最後の投票がすごかったみたいですね。でも私は、勝ち負けよりも、それぞれの楽曲が持っている「優しさ」に注目して聴いていました。

私が一番ホッとしたのは、「HOPE's」さんです。 聴いた瞬間、懐かしいような、実家に帰った時のような安心感がありました。 往年のJ-POPのような、奇をてらわないミドルテンポのサウンド。 そして、ボーカルの女性の方の歌声が、本当に優しくて、でも奥深くて…。 包容力のある歌声に包まれていると、日々の不安が溶けていくような気がしました。映画のエンドロールで流れてきたら、きっと温かい涙が流れると思います。

ある人の言葉で、「いい音楽、いい芸術は、経験したことのないはずの記憶を呼び起こす」というのを覚えています。

彼らの音楽は、どこか懐かしく、やわらかい街並みを歩く日常を感じるようでした。

「瑞挙」さんも素敵でした。 スピッツさんのような、爽やかなポップロック。 儚げなんだけど、陽だまりのような温かさがある歌声で。 派手ではないけれど、ずっと聴いていたくなるような、心に馴染むキャッチーな曲でした。 こういう曲を聴きながら、休日にのんびりお散歩できたら幸せだろうな、なんて思いました。

「YouKey」さんは、甘い歌声が素敵でしたね。 アイドルの方のようなキラキラしたオーラがあって、見ているだけで元気をもらえました。

男性ボーカルにも女性ボーカルにも、やっぱりそれぞれ魅力がありますね。
それぞれにしかできない、表せない一長一短があり、どちらも素敵な表現をしているなと感じた予選だったように思います。

激しい戦いだったようですが、楽曲自体はどれも心温まるものばかりで、とても癒やされました。 誰が勝っても、きっと映画を優しく彩ってくれると思います。 素敵な音楽をありがとうございました。