ヤギヌマメイさんは、ソロアイドル／シンガーとして活動する表現者で、等身大の感情をまっすぐ音楽に落とし込むスタイルが強い個性となっています。可憐さやポップさだけに寄らず、喜びや不安、迷いといった感情を隠さず歌にする姿勢が、彼女の最大の魅力です。ヤギヌマメイの楽曲は、日常の一瞬を切り取るような歌詞感情の揺れを丁寧になぞるメロディライン、アイドル楽曲でありながら、どこか“シンガーソングライター的”な内省性が特徴的です。明るい曲調の中にも、単なるハッピーでは終わらない陰影があり、「笑っているけど、実は少し立ち止まっている」「前を向こうとしている途中の気持ち」そうした過程の感情を大切に歌っている印象があります。バラード曲では、声を張りすぎず、語りかけるような歌い方で感情を伝えるため、聴き手は自然と歌詞に引き込まれます。一方、アップテンポな楽曲では、前向きな言葉の中に“覚悟”や“決意”が感じられ、ライブでは観る側の背中をそっと押してくれます。ステージ上では、完璧さよりも感情のリアルさを大切にしています。表情や声の揺れ一つひとつが楽曲とリンクしていて、「今この瞬間を歌っている」臨場感が強く、観る人の記憶に残ります。セミファイナルも頑張ってください。