FiPuさん素敵です
SOUNDNAUTS × OTONOVA 代表予選1
開催日: 2025/09/16
「妖姿」を拝聴し、まず心を掴まれたのは、その独特な世界観です。冒頭の〈ひらひらと舞うその姿が 無垢の心達をも惑わせ〉というフレーズから、一瞬で楽曲の空気に引き込まれました。美しく舞いながらも人を惑わせる、その二面性はとても魅力的で、まるで目の前に“妖しい姿”が現れたかのような鮮やかな映像を想像させてくれます。歌詞全体には「迷い」や「孤独」、そして「抗う強さ」と「諦めきれない想い」が交錯していて、聴いていると自分自身の心の奥に触れられているような感覚になります。
また、この曲の素敵なところは「弱さ」と「強さ」の両方を隠さずに描いているところです。〈手伝ってくれなくたって 一人で歩けるし生きていける〉という決意の言葉の後に、〈本当は独りの夜なんてつまらないよ〉と素直な寂しさを吐露する場面は、誰もが共感できる人間らしさを映しています。その正直さが、この曲をただの強がりや悲しみの歌ではなく、聴く人に寄り添い、支えてくれる存在にしているのだと思います。
さらにサビで繰り返される「ひらひらと舞う」という表現は、儚さの中に芯の強さを秘めていて、何度聴いても心に残ります。ほどけた髪や揺れる瞳といった描写はドラマのように鮮烈で、聴く人の想像力をかき立てます。そして最後の〈半端な覚悟なんか捨てさせて〉という力強い叫びは、まるで背中を押してくれるようで、聴き終えた後に大きな余韻を残します。
「妖姿」はただ美しいだけではなく、人生の葛藤や切なさを力強く描いた、聴く人の心に深く届く一曲です。これからも多くの人を魅了し、支えていく楽曲になると確信しています。
応援してます。頑張ってください!
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