心の奥底に届く歌
【予選1st 第23ブロックB】OTONOVA2026(オンライン)
開催日: 2025/11/29
私はこれまで、沢山の音楽に触れてきました。その音楽体験の中で、「なるとしさんの音楽」と出会ったことは、私自身の人生観を大きく変える特別な出来事となりました。
この音楽を初めて聴いた時、胸に浮かんだのは「これほど、自分の心に正直になれる音楽は今までなかった」という、衝撃的な感覚でした。その瞬間、自然と涙がこぼれ落ちたことを今でも鮮明に覚えています。知らず知らずのうちに、本当の感情を押し隠したり、周囲に合わせて少し無理をしたりしていた、そんな日々の心の抑圧を、なるとしさんの音楽は優しく解き放ってくれました。そして、偽りのない自分自身と静かに向き合う時間を与えてくれました。
そしてもう一つ。強く感じたことがあります。それは「これほど寄り添ってくれる音楽はなかった」という実感です。なるとしさんの音楽は、ただ流れている背景音楽として終わらず、私の内面的な状態や感情に深く共鳴し、共振してくれました。まるで、私が言葉にできない想いをすべて受け止め、そばで静かに頷いてくれる親友がいてくれるような、安心感がありました。
この世の中には、「応援ソング」と言われるものがたくさんあります。それらは「頑張れ!」「できる!」「逃げるな!」といった、私たちを奮い立たせる熱いメッセージで溢れています。もちろん、そうした力強いメッセージも大切です。でも、なるとしさんの音楽はその真逆の優しさを選びます。
そこには「頑張れ」などといった、力を強いる言葉は一つもありません。代わりに並んでいるのは、「頑張らなくていい」「逃げたっていい」「諦めたっていい」「できなくていい」という、ホントはね…と心の奥の方がずっと求めていた、言葉たちでした。
この温かいメッセージは、知らず知らずに頑張り過ぎたり、世の中の「常識」というものに無理に合わせようとしたりしていた私にとって、何よりの救いでした。無理にポジティブでいようとするプレッシャーから解放され、ありのままの不完全な自分でも大丈夫だという、安心感を与えてくれました。
なるとしさんの音楽は、心の正直さを肯定し、私たちの存在そのものを優しく包みこんでくれます。それは、私たちを外側から元気づける「応援歌」ではなく、内側から寄り添いそれぞれの想いを大切にする「共感の歌」です。
こんなにもやさしい歌が、私と同じように頑張り過ぎている沢山の人の元へ届きますようにと、心から願っています。
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