OTONOVAの予選第17ブロックBを見てみました。 今回は、女性ボーカルの素敵なバンドやシンガーさんが多くて、それぞれの「歌」の世界に浸れる、とても心地よい時間を過ごせました。仕事で疲れた心に、優しく響く音楽ばかりでした。

一番心に残ったのは、「Meiya」さんです。 聴いた瞬間、KOKIAさんを思い出すような、ドラマティックで美しい世界観に引き込まれました。 往年のJ-POPのような、ゆったりとした曲調なのですが、その分、彼女の歌声の素晴らしさが際立っていて。 奥ゆかしい歌い方なんだけど、声に深みがあって、歌詞の一つひとつが心に染み渡ってくるんです。 聴いていると、なんだかセンチメンタルな気持ちになって、自然と涙が出そうになりました。静かな夜に、部屋の明かりを少し落として一人で聴きたい、そんな素敵な歌声でした。

「かりんとう」さんは、アコギ弾き語りの女の子で、映像の雰囲気がとても好きでした。 白いお洋服を着て、胸元とアコギの上部しか映っていない構図なんですが、その淡い色合いの映像が、彼女の透明感のある声にぴったりで。 aikoさんの曲をカバーされていたんですが、声質が曲にすごく合っていて、聴いていて癒やされました。 最近、SNSで弾き語りの女性をよく見かけますが、彼女には何か惹きつけられるものがありました。カバーも素敵ですが、ぜひオリジナル曲も聴いてみたいなって思いました。きっと優しい言葉を紡ぐ方なんだろうなと想像しています。

それから、「モテギスミスバンド」さんも素敵でした。 女性ボーカルのロックバンドなんですが、歌詞が文学的で、でも飾らない等身大の言葉で綴られていて。 新しさの中に、どこか懐かしい歌謡曲のような響きもあって、耳に優しく馴染みました。 特に、「痛い」という歌詞をシャウトっぽく歌うところが、胸にグッときました。切ない感情がダイレクトに伝わってきて、思わず応援したくなりました。

「DAWN.」さんは、骨太でおしゃれなロックサウンドで、King Gnuさんのような雰囲気を感じました。時代を感じさせるような深みもありつつ、今の若者にも受け入れられそうな新しいアプローチもあって、カッコよかったです。

そして、元気をもらえたのが「KAZUTO&MIGHTY BLOW」さん！ ウッドベースにセミアコという編成で、1970年代くらいのパンクを感じさせるような、荒削りだけどハッピーな演奏でした。 きっと年齢を重ねたおじ様たちだと思うのですが、楽しそうに音楽をやっている姿が本当に素敵で。 個綺麗にまとまっている音楽もいいけれど、こういう味のあるバンドさんがいると、イベントが楽しくなりますね。見ているだけで笑顔になれました。

しっとり癒やされたり、元気をもらったり。 色々な感情に出会えた、素敵な予選でした。