大阪発ギターロックバンド「いろかにほへと」の皆さん、オールジャンル部門 予選B-1 水都音楽祭2025オンラインオーディションにおいて、見事な得票で準決勝進出を果たされたとのこと、本当におめでとうございます。

YouTubeに公開されているオリジナル曲「mirror」と「errorrrrrrrrrrr」、どちらも一聴で惹きつけられる独特の世界観を持っています。
ここで見ることをお勧めします:

「mirror」はエモーショナルな歌声が胸に直接響き渡る一方、ノイズまみれのサウンドが不協和音を美しく包み込み、日常の違和感を“ぶち壊す”ような破壊力が感じられます。ギターリフが研ぎ澄まされ、緊張感のあるアンサンブルが聴き手の心をかき乱します。

一方「errorrrrrrrrrrr」は、そのタイトルが示す通り、敢えて“間違い”や“抑制しない音”を表現したかのような自由さがあります。予測不可能な展開、崩れながらも美しいノイズ、そこに込められた反復やずらしが挑戦的で、聴いていてワクワクする衝動を呼び起こしてくれます。

これらの音源だけでも大きな魅力ですが、ライブパフォーマンスはさらに“場”を揺さぶります。エネルギー全開のヴォーカルとギター、ベースの厚みあるグルーヴが合わさり、画面越しでも熱量が伝わってきました。ステージ上での表情や集中力が凝縮されており、“今ここで鳴らしている”という実感がストレートに伝わります。

「静かな感情」と「爆発的なノイズ」がシームレスに切り替わるそのダイナミズムは、単なる“かっこよさ”ではなく、物語性と身体性を伴った表現になっています。そして、「人の金で蟹が食べたい。」というモットーに表れているようなユーモアと反骨精神が、サウンドにしなやかさとユニークさを加えている点も見逃せません。

いろかにほへとが持つ長所は、“感情を音に変えて放つ力”と、“その表現に隙がない演奏力”、そして“ユーモアとエッジのバランス感覚”です。まっすぐなエモーションとノイズの渦を自在に操り、そこにユーモラスな美学をひそませることで、他にはない魅力を生み出しています。

大阪発のこの衝撃を全国に、そして未来へとつないでいってください。いろかにほへとのますますのご活躍と、輝かしい未来を心より応援し、そして幸運を祈っています。