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【バラード部門 全国決勝】Acappella Grand Slam コロシアムリーグ
開催日: 2025/12/14
私の心に響いた二組のパフォーマンスについて記します。まず、奄美の祈りをアカペラで紡ぎ出す「あらちたぼれ」の皆さんのステージは、音楽という枠を超えた、深い愛と慈しみに満ちた時間でした。バンド名の由来である「今日といういい日がずっと続きますように」という言葉通り、彼らのハーモニーには、島の穏やかな風や波の音、そして人々の静かな祈りが宿っているように感じられました。一音一音が丁寧に編み上げられるたび、聴き手の日常にある小さな幸せが肯定され、心の奥底が温かな光で満たされていくような感覚は、彼らにしか生み出せない唯一無二の魔法です。技術的な巧みさはもちろん、その根底にある誠実な精神性が、バラードという形式を通じて見事に昇華されていました。
一方、北の大地・北海道から参戦した4年目同期バンド「今宵はフォルモーント」のステージは、夜空に浮かぶ満月のように煌びやかで、どこか幻想的な余韻を響かせてくれました。フォルモーントの意味がわからず、調べてみると満月という意味で、その名の通りの輝きが見えた気がします。aikoさんの楽曲が持つ特有の切なさや繊細なメロディラインを、これほどまでに気高く、そして美しく奏でる彼女たちの表現力には圧倒されました。4年間という月日を共に歩んできた同期だからこそ成し遂げられる、あうんの呼吸が生み出す「たゆたうサウンド」は、まさにフォルモーントの光が水面に揺れるような心地よさがありました。aikoさんのバラードに新しい命を吹き込み、聴く者を優しく包み込むその音色は、まさに大人たちの夜を彩る極上のエンターテインメントでした。
あらちたぼれの皆さん、そして今宵はフォルモーントの皆さん。それぞれが歩んできた背景や想いは違えど、その歌声に込められた「祈り」と「輝き」は、会場にいたすべての人の心に確かな足跡を残しました。全国決勝という大舞台で、自分たちの音楽を信じ抜き、最高のパフォーマンスを届けてくれたお二組に心からの敬意と拍手を送ります。これからも、その美しいハーモニーで世界を優しく照らし続けてください。あなたたちの未来が、今夜の歌声のように素晴らしいものでありますよう、これからも全力で応援し続けます!がんばれ!
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