AsaMoさんの音楽は、聴いた瞬間に空気がやわらかく切り替わるような感覚があります。肩の力が抜けたサウンドで、日常の延長線にそのまま溶け込んでくるのがとても心地いいです。通勤や帰り道、夜にスマホを眺めながら流していると、気持ちが自然と落ち着いていく感じがするんです。

楽曲綿雲は、タイトルから想像するイメージをそのまま音にしたような一曲です。空をゆっくり流れていく雲を見上げているような感覚があって、時間の進み方が少しだけ穏やかになります。テンポも音の動きもなだらかで、気づいたら最後まで聴いていて、そのままもう一度再生したくなりました。
サウンドはシンプルで整理されていて、音一つひとつがきれいに耳に届きます。余白のあるアレンジのおかげで、ヘッドホンで聴くと細かな音の表情まで楽しめます。歌声も力が入りすぎておらず、自然なトーンで流れていくので、メロディと一緒にすっと身体に馴染んでいく印象があります。
歌詞はふわっとした言葉が多く、具体的な場面を決めつけない書き方がされています。その分、聴く人それぞれが自分の風景を重ねやすく、今の気分に合わせて受け取り方が変わるのも魅力だと思いました。朝の静かな時間や、夜にぼーっとしたいときにも聴きたくなります。

「綿雲」は、気持ちを整えたいときに自然と再生したくなる曲です。特別なスイッチを入れるというより、日常の中で呼吸を整えるような存在で、いつの間にか生活のBGMになっていきそうな一曲だと感じました。AsaMoさんの音楽に初めて触れる人にも、この曲は入り口としてとても親しみやすく、長く聴き続けたくなる余韻を残してくれます♪