エマージェンザの出演者一覧を見ていたら、なんとなくビジュアルが気になってしまい、そこから動画を探して観てみたのがこのバンドでした。最初は「ちょっと見てみようかな」くらいの軽い気持ちだったのに、気づいたら関連動画をどんどん再生していて、自分でも驚くくらいハマってしまいました。黒を基調としたビジュアルもとにかくかっこよく、画面越しなのに存在感がすごいです。ただ見た目だけではなく、楽曲そのものも耳に残り、思わず引き込まれます。Rock Starがスタジアムで輝いていた時代を思い出させるようなオーソドックスなロックサウンドで、どこか懐かしさを感じるのに決して古くなく、様々な音楽のルーツが感じられる深さもあり、素人の私でも「このバンドはただ者じゃない」と思わず唸ってしまいました。

ロックというと激しかったり尖っていたりするイメージがありますが、このバンドの曲は激しさの中にちゃんと聴きやすさがあって、メロディがスッと耳に入ってきます。歌声もまっすぐで感情が乗っており、演奏力も安定していて、動画越しなのにライブの熱量が伝わってきます。思わず音量を上げたくなるほどでした。

すでにワンマンライブを開催されていたり、アルバムをリリースされていたりと、活動の本気度も伝わってきます。「この人たち、もっと大きいステージが似合うだろうな」と自然に思わされる、そんなバンドです。エマージェンザの東京予選に出演されると知り、正直ワクワクしました。動画でこれだけ惹きつけられるなら、生のステージはもっとすごいんだろうなと想像してしまいます。予選の舞台で、あの迫力あるロックサウンドと圧倒的な世界観がどのように響くのか、本当に楽しみで仕方ありません。