別レポートでも書いたようにこのブロックも新たな音楽漁りを。。。

この予選BブロックはR&Bやチルアウトといった、現代的なサウンドメイクが際立つアーティストが多く、非常に勉強になるブロックでした。
他の方も書いていますが、結構ここも共通項が多くてなにか運営の意図があるのかな？
こちらもおもしろく拝見していました！

とくに吹奏楽のようなアコースティックな響きとはまた違う、空間系エフェクトやビートの作り込みに、今の時代の音楽の面白さを感じました。

特に印象に残ったのは、「SEASIDE SHEEP」さんです。 彼らの音楽は、きのこ帝国さんを彷彿とさせるような、浮遊感のある歌声が特徴的でした。リバーブ（残響）を深くかけたような処理が、夜の海辺を漂うような幻想的な空間を作り出しています。 しかし、ただ幻想的なだけではありません。バックのギターが、ファンクのような鋭いカッティングを刻んでいるのです。この「浮遊する歌」と「跳ねるリズム」の組み合わせが、絶妙なグルーヴを生んでいます。 また、楽曲の途中で行われる「転調」も非常に効果的でした。景色がガラリと変わるようなドラマチックな展開は、聴き手を飽きさせない構成力によるものでしょう。男女ツインボーカルによる音域の広がりも、サウンドに厚みを加えていました。

「Ruvi」さんも素晴らしかったです。 バンド編成でのR&Bということで、各楽器の絡み合いが非常に心地よい。 ボーカルの方の「けだるげ」な歌い方は、力みがなく、楽器の音色の一つとしてアンサンブルに溶け込んでいました。 ギターのメロウなトーンも素晴らしく、技術の高さを感じさせます。 解散されてしまったとのことですが、こうして録音された音源として、その素晴らしいアンサンブルが残ることは、音楽家として幸せなことかもしれません。

「影夏」さんのポップバラードも心に響きました。 透き通るような声質は、フルートやオーボエのような純粋な響きを持っており、大人の女性の深みと、少女の可憐さを併せ持っているようでした。 「ざわちゃん」さんの四つ打ちビートに乗せたエモーショナルな歌唱も、リズムとメロディの対比が美しかったです。

それぞれのアーティストが、音色やリズムにこだわり抜いて作り上げた世界観。 じっくりと耳を傾けたくなる、質の高い予選でした。