予選A-2ブロックのラインナップを拝見しました。 このブロックは、アユムさんのようなソロのシンガーの方もいれば、MONONOFUのようなロックなバンドもいて、まさに「ごった煮」の面白さがありますね。ソロ（独奏）とバンド（合奏）が同じ土俵でどう評価されるのか、非常に興味深いです。

その中で、私が特に応援したくなったのが「MONONOFU」というバンドです。 彼らの音楽は、ただのロックバンドという言葉では片付けられない、独特の世界観を持っていました。 聴かせていただいた曲は、どこか「物悲しい」メロディラインが印象的でした。しかし、その悲しさの中にも、「心の奥底での強い願い」のような、確かな熱量を感じさせる。 それを「儚げに」歌い上げるボーカルの方の表現力。 激しく叫ぶ（フォルテ）のではなく、あえて抑えた（ピアノ）声の中に強い意志を込める、という高度なダイナミクス（強弱）の付け方に、まず感心させられました。

さらに気になって、彼らのSNSなども拝見したのですが、そこで彼らの「本気度」を確信しました。 「連続リリース」なども行われているようで、今まさに精力的に活動を広げていこうという「勢い」にワクワクさせられます。 そして何より、私が「応援したい」と強く思った理由が、彼らの「アートワーク」です。 ミュージックビデオのサムネイルや、ジャケットカバー（でしょうか？）のデザインに、一貫した「世界観」があるのです。 音楽性、歌詞、そしてこのビジュアルイメージ。全てが「MONONOFU」という一つの方向に揃っている。 これは、我々アンサンブルを経験した者からすれば、非常に重要なことです。 演奏技術がバラバラでは良い音楽にならないのと同じで、バンドとしての「見せ方」や「イメージ」が統一されているグループは、それだけで非常に魅力的であり、強い「説得力」を持ちます。 彼らの音楽に対する真摯な姿勢が伝わってくる、素晴らしいアートワークでした。 このA-2ブロック、MONONOFUの活躍を心から期待しています。