YouKey（ユウキ）は大阪府出身のボーカリストで、歌唱のみで世界観を表現する独自のスタイルで注目を集めており、自身を「弾き語れない系歌手」と称し、楽器演奏に頼らず、歌声と表現力だけで勝負する姿勢を貫いています。作詞は自ら手がけ、楽曲にはストレートな言葉と情感が込められています。

2017年、デビュー曲「君にとどけ」がmu-moのデイリーランキングで3位を記録し、一躍話題に。その後も「サクラキミオモフ」「ユメミタ場所へのストーリー」など、日常や感情に寄り添った楽曲を多数リリースし、配信チャートでも着実な結果を残しました。2020年にはコロナ禍で一時活動を休止しましたが、2024年に復帰。「君にとどけ」が再び配信チャートにランクインし、根強い人気があることを証明することに成功。

2024年8月、所属レーベルを離れ、ソロプロジェクト「ENI MUSIC」を始動。「縁」「音」「entertainment」「nature」「identity」など5意味に込めたこのプロジェクトのもと、地元・大阪を拠点にしながらもアジア展開を視野に入れたオーディエンスとのボーダレスな活動を展開しています。

2025年4月にリリースされた楽曲「Affirmation」は、プロデューサーに木村篤史氏（ももいろクローバーZ、中島美嘉、JUJUなど幅広く手掛ける）を迎えた作品で、YouKeyの新たな代表曲となりました。配信開始と同時に各ストリーミングサイトで上位にランクインし、レコチョクではデイリー8位を記録。YouKey自身の覚悟と再出発の意志が色濃く表現されたこの曲は、多くのリスナーから共感を得ています。

SNSを活用した発信も積極的で、InstagramやTikTokではライブの様子や日常、音楽に対する思いなどを綴り、フォロワーと親密な関係を築いています。特にTikTokでは再生数が累計42万回を突破し、台湾やインドネシアなど、アジア圏のユーザーからの支持も広がりつつあります。ファン層は10代後半から30代を中心に構成されており、リアルイベントでは岡山や大阪の大型イベントにも出演し、オフラインでの存在感も高めています。YouKeyの魅力は、技術よりも「心に届ける力」にあります。複雑なサウンドや技巧を排したシンプルな構成の中で、言葉と声だけで感情を伝えるパフォーマンスは、“届ける音楽”そのもので多くのファンが彼の楽曲に「自分のことのように感じる」と語っているのも、その歌詞と表現力が真っ直ぐに響く証拠と言えるでしょう。今後は、ENI MUSICの名のもとにさらなる海外展開やコラボレーションも計画されており、アーティストとしての幅はますます広がっていくことが期待できます。「弾き語れない」という制限を逆に個性として活かし、自らの言葉と声で勝負するYouKeyのこれからのその歩みに注目が集まるアーティストだと思います。