ツインボーカル最強
ガムシロップpresents 「ガムフェス2026」
開催日: 2026/01/11
この熱いラインナップの中で、2012年の結成から14年という歳月を積み重ねてきた「Blank.」が放つ存在感は、もはや一過性の流行を超えた、ある種の「信頼」に近いものがあります。移ろいやすい音楽シーンの中で、形を変えながらも自分たちのロックを鳴らし続けてきた彼らの歴史は、同じように組織や社会で長く戦い続けてきた大人のリスナーにとって、言葉以上の重みを持って胸に迫ります。
彼らの最大の特徴である「ツインボーカル」というスタイル。それは単にメロディを分担するということではなく、二つの異なる人生観や声質が、時に反発し、時に溶け合うことで生まれる「対話」そのものです。若さゆえの勢いだけでは表現できない、人生の機微や、割り切れない感情のグラデーション。それらを二人のボーカリストが交互に、あるいは重なり合いながら紡ぎ出すことで、Blank.の楽曲には多層的な深みが宿っています。長く活動を共にしてきたからこそ到達できる、アイコンタクトさえ不要なほどの阿吽の呼吸。その完成されたアンサンブルは、非常に贅沢で、成熟した音楽体験を私たちに約束してくれます。
バンド名である「Blank.」という言葉をどう解釈するか。それは「空白」ではなく、聴き手が自らの感情や思い出を投影できる「余白」なのだと感じます。14年という長い旅路の中で、彼ら自身も、そして彼らの音を求めてきたファンも、多くのものをその余白に書き込んできたはずです。今回のフェスにおいても、彼らは決して過去を懐かしむだけの演奏はしないでしょう。むしろ、これまでの全ての経験を血肉とした「最新のBlank.」として、ステージから圧倒的な熱量を届けてくれるはずです。
Blank.の皆さん、14年目の「今」が最も素晴らしいことを証明するような、そんな潔くも力強いパフォーマンスを期待しています。ガムフェスという祝祭の場で、熟成されたツインボーカルの調べがどのように響き渡るのか。積み重ねてきた時間に裏打ちされた、本物のロックンロールを心から楽しみにしています!
レビューやコメントを投稿するとギフトがもらえる!
ログインしてコメントする


