たまたまネットで見つけた「歌降る夜 vol.7」という配信を視聴しました。会場は池尻大橋#chord_という、非常に雰囲気の良いライブハウスだったようですね。

私なんかが青春時代（90年代～00年代）に夢中で聴いていたJ-POPは、ミリオンセラーが連発し、歌番組も全盛期でした。当時は歌姫と呼ばれるような、歌声一つで時代を動かすようなパワーを持った女性シンガーがたくさんいたものです。

今回のイベントは「未来の歌姫」特集ということで、すずきゆいさん、NAO ANNO(安納なお)さん、祈世麻里さん、ayakaLABOさん、姫野香織さん、虹空ひなたさんといった、これからの活躍が期待される皆さんが出演されていました。

最近の音楽も聴かないわけではないですが、こういう形でじっくりと「歌」そのものを聴く機会は久しぶりでした。オケもアコギやピアノといったシンプルなものが中心で、まさに声が主役。

皆さん、本当に歌がお上手でした。繊細な息遣いで聴かせる方、ストレートに感情をぶつけてくる方、スタイルは様々でしたが、全員に共通していたのは「届けたい」という真摯な思いが伝わってきたことです。

特に、女性シンガー特有の、優しさや繊細さの中にある「芯の強さ」を感じさせてくれる瞬間が何度もあり、胸が熱くなりました。私たちが昔、CDが擦り切れるほど聴いた名曲たちのように、彼女たちの歌も誰かの人生に寄り添っていくのかもしれないなと。

探せばこういう素敵なステージがあると思うと、日本の音楽シーンもまだまだ捨てたもんじゃないな、と嬉しくなりましたね。まさに「歌が降る」というタイトルにふさわしい、素晴らしい夜でした。