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普段みられないような発掘ができる楽しみ。

Nine Spices【東京】 Major FlawTONE

エマージェンザ・ジャパン2026東京予選第4戦

開催日: 2026/02/08

「エマージェンザ・ジャパン2026東京予選第4戦」の出演者情報を見ていて、私の心に深く染み入るような、対照的な魅力を持つ二組のアーティストに出会いました。


まず、心の澱を優しく溶かしてくれたのが「TONE」さんです。
お写真からは、長い時間を音楽と共に歩んでこられたような、落ち着いたベテランの風格を感じました。
そして、その予感はボーカルの女性の歌声を聴いた瞬間に確信へと変わりました。
往年の歌謡曲を思わせるような、艶やかで深みのある歌声。それは、流行りの言葉を並べただけの軽いものではなく、人生の酸いも甘いも噛み分けた大人だけが紡げる、重みのある物語のように響きました。
最近の音楽はテンポが速くて、歌詞を追うだけで精一杯になってしまうことも多いのですが、TONEさんの音楽は、一つひとつの言葉を丁寧に、大切に手渡してくれるような安心感があります。
懐かしくて温かいメロディに乗せて歌われるのは、きっと時代が変わっても色褪せない、普遍的な愛や人生の機微なのでしょう。
仕事で気を張って疲れてしまった夜に、母親に背中をさすられている時のような、無条件の安らぎを与えてくれる。現代のライブハウスにも、こういう「本物の歌」が響き渡ってほしいと切に願います。若い世代の私たちが忘れかけている、言葉の持つ本来の温かさを思い出させてくれる存在だと思いました。


そしてもう一組、私の心の奥底にある弱さを肯定してくれたのが「Major Flaw」さんです。
「大きな欠点」という意味を持つバンド名。その名前を見ただけで、胸がざわつきました。
完璧であることを求められ、失敗することが許されないような毎日に、息苦しさを感じていた私にとって、あえて「欠点」を名乗る彼らの姿勢は、それだけですごく救いになるものでした。
楽曲「エルグの旅人」を聴いて、その想いはさらに強くなりました。
気だるげでアンニュイな雰囲気から始まり、サビで一気に感情を爆発させるような展開。
その静と動の激しい行き来が、まるで「平気なフリをしていても、心の中では叫んでいる」私自身のどうしようもない感情の揺れ動きとリンクして、涙が出そうになりました。
力強くエモーショナルなギターサウンドと、感情を露わにするボーカルは、「弱くてもいい、欠けていてもいい、それが人間なんだ」と叫んでいるようで。
傷つくことを恐れずに、自分の弱さをさらけ出すことの美しさと強さを教えてもらった気がします。
彼らの音楽は、私にとって、自分の「欠点」さえも愛おしく思えるようになるための、大切なお守りになりそうです。


包み込むような温かさを持つTONEさんと、痛みを力に変えるMajor Flawさん。
全く違うアプローチですが、どちらも「言葉」と「心」を何よりも大切にしているアーティストさんだと感じました。
予選のステージで、その魂の歌声が多くの人に届くことを心から祈っています。

投稿者

yssan

2026/02/03 14:49

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