続けて【予選A-2】のラインナップを拝見した。こちらも興味深いアーティストが揃っている。 その中で、私が特に注目したのは「MONONOHU」というバンド（なのかな？）だ。

彼らのミュージックビデオは、CGなども効果的に使われており、非常に品質が高い。だが、私が惹かれたのは、映像技術以上に、その「音楽」そのものだ。 サウンドは、まっすぐで、どこか悲しげで切なさを感じるロックサウンド。私が若い頃に聴いていたJ-POPのバラードにも通じる、美しいメロディラインが基盤にある。 そして、そのサウンドに乗るボーカリストの（おそらく男性だろうか）声がまた、素晴らしい。 シャウトするのではなく、どこか「気だるげで色気のある」歌声。力任せではないのに、その声には確かな感情が乗っており、聴く者の心を締め付ける。 こういう、メロディと声で「グッとくる」音楽こそ、私が一番好きなジャンルだ。

そして、もう一組。気になったのが「バイバイ・ニーチェ」というアーティストだ。 彼ら（彼女ら？）に関しても、公開されている情報を見る限り、MONONOHUと通じるような、からっとしたバンドサウンドと、歌のメロディの「切なさ」、そしてそれを表現する歌声の魅力を感じる。 方向性として、この二組は似た魅力を持っているのではないだろうか。

となると、このA-2ブロックは、この二組が、同じ「ロックなバンドサウンド」「切なさ」という土俵で、どのような投票結果を得ていくのか、非常に気になるところだ。 私の好みとしては、どちらも応援したいところだが、オーディエンスの票がどう割れるのか。

正直なところ、このブロックの他の出演者の方々は、まだ公開されている情報が少なく、予習がしづらかった、というのが本音だ。 だが、それは決してマイナスなことではない。 オーディションの醍醐味は、こういう「未知の才能」との出会いでもある。 予選開始時に、彼らが一体どのような動画を公開してくるのか。 MONONOHUとバイバイ・ニーチェの二強になるのか、あるいは、この「未知」のアーティストたちが、我々の予想を覆すようなとんでもない「隠し玉」であるのか。 それも含めて、このA-2ブロックは波乱がありそうで、今から楽しみでならない。