セミファイナルAブロック、最後にとんでもないドラマが待っていましたね！ 投票終了の4時間前になっても、誰が勝つのか決定的な差がつかないという大混戦。他のブロックのような派手な動きがない分、水面下でのじりじりとした削り合いが続いていて、見ているこちらも胃が痛くなるような静かな緊張感がありました。

FiveLanさん、影夏さん、成瀬ロイヤルさん、Cultboiさん。 それぞれが全く違う魅力を持っていて、本当に甲乙つけがたいブロックでした。 影夏さんのノスタルジックで美しいポップス、Cultboiさんの今の空気感をまとった軽やかなロック、成瀬ロイヤルさんの質の高い楽曲。 シンガーさんたちの作り出す「個」の世界観も本当に素敵で、誰が残ってもおかしくない状況でした。

そんな中で、最後の最後に頭一つ抜け出したのが、ロックバンドの「FiveLan」さんでした！ おめでとうございます！ 彼らの音楽は、ハスキーな歌声と、夜の街を映したMVがマッチしていて、とてもエモーショナルなんですよね。 私が好きな「洗練されたおしゃれさ」とはまた違うベクトルですが、彼らの持つ「泥臭さ」や「熱さ」、そして「仲間」を歌う歌詞のまっすぐさは、やはり人の心を動かす強い力があるんだなと改めて感じました。

決定的な差がつかないまま迎えた終盤戦で、最後にこの結果を引き寄せたのは、彼らの「バンドとしての物語」に共感したファンの方々の、熱い後押しだったのかもしれません。 「手を差し伸べた仲間がいるだけでどこまでも走り続けられる」。 彼らの歌うその歌詞が、まさにこの勝利で証明されたような気がして、なんだか胸が熱くなりました。

静かだったけれど、一番熱いドラマがあったAブロック。 勝ち抜いたFiveLanさんが、ファイナルのステージでどんな熱い「ロックバラード」を響かせてくれるのか。 シンガーさんたちの分まで、思いっきり暴れてきてほしいですね！