川原光貴さんのソロライブ『Hikikatari vol.15』は、彼がこれまで積み重ねてきた表現のすべてが、丁寧に、誠実に響いてくる時間になると感じています。シンガーソングライターとしての音楽性はもちろん、イラストレーターとしても活動する川原さんならではの「世界観を一からつくり上げる力」が、この弾き語りライブには凝縮されているように思います。

J-POPやR&Bを取り入れた楽曲は、どれも親しみやすさがありながら、どこか芯の強さを感じさせます。温かい歌声の中にある揺るぎない軸が、聴き手の心にまっすぐ届き、「自分の気持ちを代弁してくれている」と感じさせてくれるのが川原光貴さんの魅力です。TikTokショートドラマ主題歌『愛もかわらず』をはじめとする楽曲からも、言葉を大切に紡いできた姿勢が伝わってきます。

また、音楽とアートの両方を手がけている点も、彼の表現に奥行きを与えています。アート名義「mitsutaka」としてCDやグッズのデザインまで自ら行い、今夏には個展も開催予定という活動の幅広さは、単なる“弾き語りライブ”に留まらない期待感を抱かせてくれます。視覚と聴覚、その両方で物語を感じられるのは、川原さんならではです。

『ARTISTS LEAGUE2023』全国ベスト4や『福山雅治歌うま選手権!!』準優勝といった実績に裏打ちされた歌唱力を、距離の近いソロライブで体感できるのはとても贅沢なことだと思います。『Hikikatari vol.15』は、川原光貴さんの“今”を感じられる特別な一夜になるはずです。彼の歌と想いが、これからさらに多くの人に届いていくことを心から応援しています。か