気づいたら、梨駆さんの曲をもう一度再生していました。派手な展開があるわけではないのに、不思議と耳から離れず、何度も聴きたくなる。二次予選突破、おめでとうございます。
2024年から作詞作曲を始めたとは思えないほど、楽曲の中にははっきりとした世界観があります。人生観や生きる意味といったテーマは、多くの人が一度は向き合うものですが、それをオルタナティブロックという形で、重くなりすぎずに表現しているところが印象的でした。

キャッチーなメロディの中に、個人的な感情や迷いが自然に溶け込んでいて、聴く側が自分の気持ちと重ね合わせやすい音楽だと感じます。ボカロPとしての経験があるからこそ、音の構成や展開にも無駄がなく、最後まで集中して聴けるのも魅力のひとつだと思います。

シンガーソングライターとして本格的に活動を始めたばかりの今だからこそ出せる、等身大の言葉と音が、今回の結果につながったのではないでしょうか。セミファイナルでは、さらに深みを増した表現を見せてくれることを期待しています。これからの活動を、引き続き応援しています。