OTONOVA 代表決定戦　蓮音まゆライブを配信で見た

短い持ち時間の中、構成力とセンスが凝縮された見事なステージだった。
ドラムスとキーボードという普段と異なるサポート編成で、それぞれの曲が持つ繊細さと力強さが演出されていたのが新鮮だった。

おそらく今回のテーマは「過去から未来へ」なのだろう。（もともと蓮音まゆの作品すべてに通じるキーワードは「記憶」と「時間」ではあるが）

過去の記憶、変わらぬ情熱→未来、前進

特に、Mars & Vision 前のMCから最後のフロンティアへの流れは秀逸で感動的だった。

過去の記憶と変わらぬ情熱が未来の記憶へとつながり、
さらなる前進を高らかに宣言する

【セットリスト紹介】

• 記憶の花　
  十代のみずみずしさを封じ込めていながら、長い時を経た今でも違和感を感じさせない。それどころか、より味わいが深まり輝きを増している曲。
  はじめて、この曲が十代で作られたと知ったときは本当に驚いた。
  
  


• ever green
  これも活動初期の作品でありながら、タイトルどおり「色褪せない」エネルギーにあふれている。
  
  


• Mars & Vision
  この曲を紹介するときいつも「これは未来からのメッセージ」と語るが、
  照明演出のあるライブで聴くと、より生々しく訴えかけてくる力がある。
  そのため「これ、実は未来の記憶なのでは？」と思ってしまう。
  ひょっとして、彼女はパラレルユニバースを行き来しているのではないか？と。
  
  


• フロンティア
  日本が大きく変わってしまった出来事のすぐあとにできた曲で
  「これ、今の日本だ」と共鳴したのを覚えている。
  世の中への不信、不安を抱きながらも前進しようとする力強さをあわせ持つ曲。
  
  では、今、日本はどこへ向かっているのだろうか？
  再びこの曲が聴かれるときが来ている。