モンスターカクメイという名前を見たとき、まず強い印象を受けましたが、SNSを見ながら楽曲を聴いていくうちに、その印象は単なるインパクトではなく、作品全体の姿勢を表しているものだと感じるようになりました。

一曲一曲が独立した物語のようで、同じアーティストの作品でありながら、毎回違う空気をまとっているところがとても印象的です。

特定の主人公に寄り添うのではなく、楽曲ごとに視点が切り替わるため、聴く側も自然と気持ちを切り替えながら音楽に向き合うことになります。

短編映画を連続して観ているような感覚につながっているのだと思います。

言葉や音の配置によって世界観を作っている点に、強いこだわりを感じました。

また、歌詞にはきれいごとだけでは終わらない感情が含まれていて、日常の中で見過ごされがちな違和感や、うまく言葉にできない感情が丁寧にすくい取られているように思います。

聴いていて心地よいだけでなく、少し立ち止まって考えさせられる瞬間があることが、モンスターカクメイの音楽の魅力だと感じました。

セミファイナルという大きな節目に進んだ今、より多くの人にこの独特な世界観が届く機会になることを期待しています。

決して分かりやすさだけを優先せず、それでも確かに誰かの心に残る音楽を届けている存在だと思います。

ここから先のステージでも、モンスターカクメイさんらしい表現が評価され、さらに多くの人に知られていくことを応援しています。