「まつだはるみワンマンライブｰゆる🩵ラクご自愛ライブ-vol.5-」の開催、誠におめでとうございます。まつだはるみさんのこれまでの歩みを拝見し、その「回り道」さえも力に変えてきたしなやかな強さに、深い感銘を覚えています。

まつださんの音楽人生は、決して平坦なものではなかったはずです。幼少期の強い人見知りや、音楽大学時代に経験された「人前に立つことへの恐怖心」、そして一度は音楽から離れ、全く別の仕事で社会性を磨かれた日々。それらは一見、音楽家としての遠回りに見えるかもしれません。しかし、大人の視点から見れば、その数年間の「空白」こそが、今のまつださんが放つ、聴く人を包み込むような優しさと人間力の源泉になっていることがよく分かります。

2012年に山口県下関市へ移住されたことをきっかけに、新しい人間関係の中で少しずつ心を開き、再び音楽への距離を縮めていかれたエピソードには、胸が熱くなります。合唱やバンド、チャペル演奏、そして音楽講師や仮歌のお仕事など、一つ一つのご縁を丁寧に繋いでこられた結果が、2020年からのシンガーソングライターとしての活動、そして2024年の事務所所属という今の輝きに繋がっているのですね。

まつださんの音楽には、5歳から親しんだピアノ、中学・高校・大学で研鑽を積んだオーボエ、そして声楽という確かな基礎に裏打ちされた「本物」の響きがあります。しかし、それ以上に魅力的なのは、挫折や迷走を経験したからこそ紡げる「ご自愛」というメッセージです。自分を大切にすることの難しさと尊さを知っているまつださんだからこそ、その歌声は、日々を懸命に生きる私たちの心に「ゆる🩵ラク」という心地よい風を届けてくれるのだと感じます。

クラシックの素養を持ちながら、アイドルの現場やバンド活動など幅広い現場を経験された柔軟な音楽性。そして、何より「恐怖心」を乗り越えてステージに立ち続けるその姿は、多くのファンに勇気を与えています。

記念すべきvol.5のワンマンライブ。まつださんが歩んできたすべての足跡が、美しい音色となって会場に響き渡ることを確信しています。これまでの葛藤も、喜びも、すべてを抱きしめて歌うまつださんのステージを、心より、そして深く応援させていただきます。