2次予選通過、おめでとうございます。
若い世代の表現に触れる機会は多くありませんが、しょーたさんの歌には、年齢を越えて伝わってくる真っ直ぐさがあると感じました。表面的な言葉や流行に寄りかかるのではなく、ご自身の内側から生まれた感情を、丁寧に言葉と声に乗せて届けている。その姿勢がとても印象的です。

人生に価値を見出せなくなった人に寄り添う歌を届けたい、という想いは、簡単に語れるものではありません。実際に悩み、自信を持てずに過ごしてきた経験があるからこそ、その言葉に重みが生まれるのだと思います。歌詞からは、誰かを無理に引っ張り上げようとするのではなく、同じ目線で隣に座るような優しさが感じられました。

歌声も、力で押すタイプではなく、状況に応じて強さと柔らかさを使い分けている点が印象的です。静かな場面では静かに、必要なところではしっかりと背中を押す。そのバランス感覚は、経験と誠実さがなければ身につかないものだと思います。

2次予選突破は、努力が一つ形になった結果だと思いますが、ここは通過点にすぎません。これからさらに多くの人の人生と向き合う中で、しょーたさん自身の言葉や歌も、より深く、強くなっていくはずです。次のステージでも、その誠実な表現を貫いてほしいと、年長者の一人として静かに期待しています。