OTONOVA 2026 セミファイナルBという、実力者たちがしのぎを削る舞台で「バンドとしての完成形」を提示しようとしているのがEmpteaです。2023年の元旦結成以来、メンバーチェンジという荒波を乗り越え、2025年8月に現在の4人編成へと至った彼らの歩みには、単なる結成年数以上の、密度の濃いドラマが宿っています。鍵盤とギターを自在に操るVo.Shihoさんを軸に、Ba.Souraさん、Dr.Ruliさん、そしてサポートの佐藤うりさんが織りなすアンサンブルは、それぞれのルーツが溶け合った「独自のEmpteaサウンド」の結実です。大人になれば、物事が一筋縄ではいかないことを誰もが知っていますが、彼らがYouTubeで見せる洗練されたMVの世界観と、現場で放つという「120%の熱気」のギャップこそが、今のライブシーンに必要な「生」の衝撃です。この現編成になって数ヶ月、まさに進化の真っ只中で迎えるこの大舞台は、彼らにとって新たな伝説の幕開けとなるでしょう。

一方、シンガーソングライターとしての「個」の力を圧倒的な輝きで証明しているのがFiPuさんです。作詞、作曲、歌唱のすべてを自ら手掛けるその才能は、2024年7月に株式会社SOUNDNAUTSへの所属を果たしたことで、より強固なプロフェッショナリズムを纏い、進化を遂げています。彼女の最大の武器は、一度耳にすれば忘れることのできない唯一無二の歌声と、いつの間にか口ずさんでしまうほどキャッチーで洗練されたメロディセンスにあります。流行の最先端を捉えながらも、決して刹那的ではない、心に深く刻まれる音楽。それは、日々溢れる情報の中で本物を希求する大人のリスナーにとっても、直感的に「響く」説得力を持っています。このセミファイナルのステージは、彼女が奏でるポップスが、いかに多くの人の日常を彩り、未来を動かすことができるのかを証明する絶好の機会です。

集団が生み出す爆発的な熱量を持つEmpteaと、個人の感性が世界を塗り替えていくFiPu。全く異なる質感を持つ二組ですが、共通しているのは「2026年という未来」を自分たちの音で切り拓こうとする強い意志です。この夜、ライブハウスという濃密な空間で放たれる彼らの情熱は、観客の心に消えない火を灯し、これからの音楽シーンを動かす大きな力となるはずです。それぞれの「今」を懸けた、嘘偽りのないパフォーマンスを心から期待し、その先に待つ輝かしい栄光を全力で応援しています！