見えない明日は霞む霧のよう。それを切り裂いて咲く「Caress Van End」は、全てを飛び越える翼を持つ
【Hyper アイドルステージ】ARTISTS LEAGUE Grand-Prix 2023
開催日: 2023/09/03
ステージが暗闇に包まれ、そして眩い光の彼女たちを呼び寄せる。5人がそれぞれを想いを胸にステージに現れる、全員が横並びになり、大きく手をあげるとクラップでフロアと会話する。クラップの渦が最高潮に達し、一瞬の静寂の後、歌い出す「諦めるとか わかりたくないんだ」と。
彼女たちの作るステージは、いつでも立ち向かっている。決して平坦だけでなかった道程に、今も真っ直ぐだけではない道のりを、向かい風を全身に感じながら、一歩一歩踏みしめながら前を向く。そう見える「Caress Van End」のライブは、見るものを熱い気持ちにさせてくれる。
綾鳥ねこは歌う「冷めないでずっと愛して」と。
生粋のアーティストの彼女は、自分を表現し、全てを曝け出し、心の奥底から声を絞り出して歌う。綾鳥ねこ というアイドル全てをぶつけてくるから、ライブのたびに刺さるものがある。
伽恋由羽は歌う「全部全部抱きしめて」と。
時に色気すら感じさせる眼差しで見るものを魅了し、時にとろけるような満開の笑顔で見るものを釘付けにし、卓越したダンスパフォーマンスでグループを支える。
舞園いちごは歌う「目指すあの未来に向かってGo」と。
グループの精神的支柱とも言える彼女は、全てを包み込むくらいの優しさとその裏にある繊細な心。たくさんのことを経験してきたからこそ感じる、ステージを諦めない気持ちに胸が熱くなる。
鈴木ルナチは歌う「つまんないやつになったの?」と。
彼女のギャップに誰しも、やられるだろう。ステージからこぼれ落ちそうなくらい前のめりでフロアを煽りながらの熱いものを見せてくれれば、誰よりも無垢な笑顔になる。Caress Van End に新たな色をもたらしてくれた存在。
水上さきなは歌う「枯れない花のように」と。
どこにもない、彼女にしかない、胸の奥を震わせる歌声は心奪われる。端正で美しく麗か、しかし笑顔はずるいくらい無邪気で誰もが見惚れる。可愛いも綺麗もかっこよさも力強さも、たくさんの要素と可能性を持っている。アイドルになるためにいるかのような存在。
この5人で紡がれるステージは、ただ楽しいだけじゃなく、ただ熱いだけでなく、ただ激しいだけじゃない。5人が5人とも、いつでもアイドルに真剣で本気で立ち向かっているから、まだまだ決めたラストシーンは地平線の先だったとしても、花のように華やぐ5人をこれからもずっと見届けたくなるのだ。
そして彼女たちは、濃密で瞬く間に過ぎた音の余韻を残し颯爽とステージを去っていく。その姿を見るたびに強く思う、自分たちらしい花になるために輝く5人は、この先今を切り裂いた未来の先にある目指した場所の青空を笑顔で見上げる日が必ず来るだろうと。
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