楽しみです。
【セミファイナルC】Movie Grand Prix vol.23
開催日: 2026/02/14
淡い色彩に包まれたような、どこかアンニュイ感のある脱力した楽曲の世界観が、驚くほど心地よくて、聴き終わったあとにふっと切ない余韻が残りました。今回のセミファイナルCで琴平萌花さんのパフォーマンスに触れたとき、胸の奥が締め付けられるような、でもどこか温かい、不思議な感覚に陥ったんです。彼女の楽曲と映像は、これから訪れる春や夏のキラキラした光にも似合いそうですし、今の冷たい季節の中で、あえてそれらの季節を思い返して、かつての思い出に浸るような時間にもぴったりな気がします。
彼女の放つ独特の空気感は、派手な演出や強い言葉で訴えかけるのではなく、リスナーの心の隙間にそっと入り込み、静かに寄り添ってくれるような優しさがあります。20代後半という、ふとした瞬間に過去を振り返ったり、これからの自分に不安を感じたりするような多感な時期に、彼女のような透明感あふれる歌声は、言葉にできない感情を代弁してくれているような気がして、とても好ましく感じられるんですよね。一見すると柔らかい雰囲気でありながら、その奥底に秘められた、表現者としての揺るぎない芯の強さが、一音一音から伝わってきます。
今回の激戦区であるCブロックにおいて、彼女が提示するこの「繊細でアンニュイな美学」が、どれほど多くのリスナーの琴線に触れることになるのか。それは、強烈な個性や高い熱量が渦巻くこの場所において、一際純粋で、かつ鋭い光を放っているように見えます。あまり数字や勢いといった表面的なことだけに惑わされず、彼女が紡ぎ出すあの淡い物語の行方を、ゆったりとした心持ちでさらっと見守ってみたいと思っています。彼女の音楽が、この冬の終わりの景色を、どのように少しだけ切なく、でも愛おしいものに変えてくれるのか。その瞬間を、一人の静かなリスナーとして、楽しみに待っていたいと思います。
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