エマージェンザ・ジャパン2026東京予選。そこで出会った「オプティミスト」というバンドは、高校生の私にとって、単なる「出演アーティスト」以上の存在になりました。平均年齢20歳。僕らとたった数年しか違わない。でも、ステージの上に立っていた彼らは、何光年も先を走るヒーローのようにも、モヤモヤを代弁してくれる一番身近な兄貴分のようにも見えました。

彼らが掲げる「感情的衝動を届ける」という言葉。それはライブが始まった瞬間、重低音と共に僕の心臓を直撃しました。最近はスマホの画面越しに、綺麗に整えられた音楽を聴くことが多いけれど、オプティミストの音は全然違いました。歪んだギター、喉を震わせる叫び、全力で振り下ろされるドラム。そこには「上手く見せよう」なんて打算は一切なくて、今この瞬間に自分たちが抱えている爆発しそうな想いを、そのまま僕らにぶつけてきているような熱量がありました。

特に印象的だったのは、ボーカルの方が叫ぶように歌う姿です。学校での人間関係とか、将来への不安とか、言葉にできないフラストレーションを、全部彼らが音に変えて開放してくれているような気がして、気づいたら拳を握りしめていました。これが彼らの言う「衝動」なんだ、と鳥肌が止まりませんでした。

20歳という若さは、ある意味で無敵。でも、その無敵さは「完璧だから」じゃない。傷ついたり、悩んだりしながらも、それを隠さずに音楽として叩きつけられる「強さ」があるからなんだと教えられた気がします。千葉からやってきた彼らの泥臭くて真っ直ぐなステージは、洗練されたどんな映像よりもリアルで、最高にエモかったです。

エマージェンザという、世界大会まで続く大きな舞台。オプティミストのその「衝動」は、きっと国境も、言葉の壁も、年齢の差も全部ブチ抜いていけるはずです。同世代にとって、彼らは希望そのもの。今回の予選で見せてくれたあの熱い景色を、次はもっと大きな会場で、そしていつかドイツの世界大会で見せてくれると信じています。

「自分もあんな風に、何かに命を懸けてみたい」。そう思わせてくれたオプティミストの皆さん、本当にありがとうございました！これからも全力で追いかけます！