→ レポートトップへ

ファンレポート
facebookXLINEHatena

ハモれる強さ!堅実な演奏!SEASIDE SHEEPのオールスターのような才能

【FINAL】NGT48の北村優羽主演!ふるさと映画 『金山雲丹物語』主題歌オーディション

開催日: 2025/11/29

SEASIDE SHEEP、応援しております!
楽曲・歌声・演奏のセンスにやられてしまいました。


今回の「Ocean Breezes」は演奏は洗練されており都会的ですが、なぜかどこか自然も感じさせる不思議なサウンドで、アスファルトもしくはタイトルの通り海風の「冷たさ」を感じました。


ドラムは堅実なプレイを基本とし、そのうえで自由にゴーストノートを交えており、どっしりしたリズムとプレイヤーのノリの解釈がこのバンドの肝なのだと一聴して分かりました。サビのライドのカップが印象的ですが、私はサビ前でカップのみになる部分に心を打たれました。


大変グルーヴィーな多弦ベースは、ドラムの表現にプラスして心地よい波のようなうねりを与えている印象です。アドリブのような自由なフィルインも多いですが、そのどれもが必然性に溢れており必要不可欠な「第二の主旋律」のようなフレーズとして心に残りました。


そこへ毎小節の頭を打つギター。個人的にはこのギターが先述の洗練された都会感を演出していると思っております。暖かく豊かな音色ですが、和音のせいかやはりどこか冷たさもあり、テーマ性のある本楽曲の魅力をより一層高めるていると感じます。


リードギターのセンスも抜群で、リズミカルなミュートのストラミングで「縦」を効かせることはもちろんのこと、ブラッシングに埋もれずメロディーの「横」が前に出ており、更にエフェクト面からのアプローチとしてワウワウが歌うようにコブシを作り、その声楽的な抑揚が「奥行き」を作っており、二次元で収まらない三次元的な表現力に圧巻です。


このフォーリズムでさえも十分魅力的ですが、サウンドの印象の要はピアノだと思います。鍵盤楽器の存在がタイトな楽曲を、サウンド面では帯をしっかりと締めており、同時に「広大な海のように基盤を構成する白玉」と「さざなみのように流れる黒玉」が曲のテーマ性を何倍にも押し広げているように聴こえます。特に目立つピアノで小節頭をズラすなど勇気のいるプレイは構造的な面白さを決定づけていて、私のお気に入りです。


そしてなんといっても、男女ツインヴォーカル
男声はラップ調に韻を紡ぐAメロがやはり一番のハイライトです。サビのユニゾンも混声バンドの底力として十二分に楽しめました。
女声の歌声は、本楽曲では起伏が多くなく淡々と歌っており、楽曲の雰囲気にとてもマッチしているなぁ と思って聴き進めていましたが、よくよく聴くと歌詞の内容に応じて細かく表情を変えている様子が伺えました。細かい小技に感服します。


最後にハーモニーについて。曲の展開やフレーズにより、様々な声質の方がハモっており、メイン以外にもバンドメンバー内で複数の人がマイクを取れる オールスターのような才能に一番惹かれました。


このハーモニーこそ、このバンドが一番誇る最大の武器だと思いました。


これからも応援しております!

投稿者

csychopassp

2025/11/29 16:56

オーディエンス参加型イベントメディア


Mudiaの楽しみ方

オーディエンス参加型イベントメディア

JASRAC許諾
第9022815001Y45037号