あと1ヶ月!頑張れ!
TACHIKAWA いったい音楽まつり
開催日: 2026/05/23
TACHIKAWAいったい音楽まつりにICHIJUが出ると聞いて、まず思ったのは――
「立川、また人の情緒持っていかれる人続出するぞ大丈夫か?」である。
ICHIJUは、歌ってるだけなのに観客の人生に勝手にログインしてくるバグみたいなシンガーソングライター。気づけば笑って、気づけば泣きそうになる。しかし最後はなぜか前向きに帰らされる。心の防御力ゼロで挑むと確実にやられる、情緒クラッシャー系アーティスト。
なにせICHIJU、ただ歌うだけでは終わらない。気づけば観客の人生に土足で上がり込み、「最近どう?」と心の奥に座ってくるタイプのアーティストだ。しかも厄介なことに、それが全然嫌じゃない。むしろ「もうちょい話していきます?」くらいの気持ちにさせられるから怖い。
今回どの3曲が来るのかは分からないが、正直どれを引いても“感情ガチャSSR”である。例えば「Life」が来た日には、「1mmの前進に大拍手を」で会場全員が心の中でセルフ拍手大会を開催する未来が見える。もはやフェスというより自己肯定感のリハビリ施設である。
「後ろ指」が来た場合はどうなるか。これはもう危険。なぜなら「笑う奴には笑わせとこう」で観客のメンタルが急に主人公補正を獲得し始めるからだ。帰り道、無駄に背筋伸びてる人が増える可能性がある。立川駅周辺の“なんか今日みんな強そう現象”の原因はだいたいこれ。
「掟」はどうだろうか。これはもう開幕で来たら終わり。
「どこかで誰かが見ているでしょう」で、「いや誰だよ」とツッコんだ人から順に心がほどけていく。そして気づけば、“見えない誰か”に勝手に救われている。立川で哲学が始まる瞬間だ。
そこに「友達の娘」が差し込まれた場合、空気は一変する。
さっきまで人生語ってた人たちが、急に「かわいい…守りたい…」と謎の保護者モードに突入。「キケンな男にだけはついてかないでくれ!」のくだりで、涙腺崩壊して目が飛び出てもおかしくはない。むしろ普通である。そこに子どもがいる親たちは、どうジェラシーを感じるのであろう。もはやフェスなのか親戚の集まりなのか分からなくなる。どうなってんのこれ。
一方で「旅のしおり」が来たら、会場は一時的に温泉宿になる。チェックインもしてないのに心だけ完全にオフモード。「スマホはシャットダウンで」なんて言われた日には、電波はあるのに人類の心が圏外になるという謎現象が発生するだろう。ビール持ってないのに「とりあえず乾杯!」って言い出す人が出てもおかしくない。
さらに「はじめてのラブソング」。
これが来たらもうダメだ。“70億分の1じゃない”とか言われて、「あ、意外と現実的でいいじゃん」と油断した瞬間に、日常の尊さを突きつけられる。「美味しいね」とか「手を握る」とか、普段スルーしてる行為が急にエモくなる危険曲。帰り道、無駄に誰かに優しくしたくなる副作用あり。責任とってくださいレベル。
そして忘れてはいけないのが「ワカチアイ」や「あと何度」系の“静かに刺してくる部隊”。これが来るとどうなるか。簡単だ。さっきまで屋外フェスだったはずなのに、急に“人生振り返り会場”になる。空を見上げながら「…悪くなかったかもな」って顔してる人、だいたいICHIJUのせいである。
ここまで並べて思うのは、ICHIJUのライブって“曲を聴く場所”じゃない。
👉「自分の人生とちょっと向き合わされる場所」
である。しかも押し付けがましくないのが厄介で、「まあ、もうちょい頑張るか」って自然に思わされる。気づいたら前向いてる。なんだこの現象。
そして一番すごいのは、どの曲が来ても最終的に
「まあ、もうちょい頑張ってみるか」
と思わされることだ。気合いで押し切るんじゃなくて、ちょっと肩の力を抜かせてから前を向かせる。この絶妙な温度感、普通に真似できない。
だからこそ期待してしまう。
どうせ今回も、笑わせて、油断させて、最後にしっかり刺してくるんだろうと。
というわけで、TACHIKAWAいったい音楽まつりに来る人へ一言。
水分補給と日焼け対策も大事だが、それと同じくらい、“心の準備”をしておいた方がいい。
そして、それ以上に“心のガード”をゆるめておくことをおすすめする。なぜならICHIJUは、その隙間からしっかり入り込んでくる。また喉だけじゃなくメンタルにも確実に効いてくるからだ。気をつけておけ。
そしてICHIJUへ。
どうせまた、笑わせて泣かせて、最後にそっと背中押してくるんでしょ?
分かってるのに期待してしまうあたり、完全にこちらの負けである。
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