柴田ヒロキさんの名前を見ると、音楽を続けることを、生活の一部として大切にしている人という印象がまず浮かびます。

大きな言葉や派手な表現で前に出るというよりも、日々の積み重ねの中で、少しずつ信頼を重ねてきた方だと感じています。

「いぬきせんと」という場に立つこと自体が、表現者としての覚悟や誠実さを求められるものだと思います。その中で柴田ヒロキさんは、無理に自分を大きく見せようとせず、等身大のままで勝負している印象があります。

そこがとても印象的で、見ている側としても安心して向き合える存在です。

音楽のスタイルについても、聴き手に何かを押しつけるのではなく、そっと差し出してくるような距離感があります。楽曲の中に派手さがなくても、言葉や音の選び方に迷いが少なく、芯がぶれていないことが伝わってきます。そうした一貫性があるからこそ、聴くたびに印象が変わり、少しずつ理解が深まっていくのだと思います。

また、今までのステージや活動の空気感からは、今この瞬間を丁寧にやろうという姿勢が感じられます。

結果や評価よりも、まずは音楽をきちんと届けることを優先しているように見える点が、長く応援したくなる理由のひとつです。

応援する立場としては、柴田ヒロキさんがこれまで大切にしてきたペースや感覚を、この先も変えずに進んでほしいと思います。

競う場面に立っていても、周囲と比べるより、自分の音楽をどう積み上げていくかを考えている姿勢が、すでに大きな価値だと感じています。

これからのステージでも、今までと同じように、一つ一つの場を大切にしながら音楽を届けていってほしいです。その歩みが、自然と次の景色につながっていくことを願い、応援しています。