AsaMoさんの音楽を聴いていると、うまく言葉にできない気持ちを「それでいいんだよ」と肯定してもらっているような感覚になります。強く背中を押すわけでも、答えを与えるわけでもないのに、そっと隣に座って同じ景色を見てくれるような距離感があって、そこに人の温度を感じます。きっと、迷ったり立ち止まったりする時間そのものを大切にしてきたからこそ、生まれる音楽なのだと思います。

音や言葉は決して多くを語りすぎず、少し言葉足らずなくらいなのに、不思議と胸の奥に残ります。その余白に、聴く側が自分の感情や記憶を重ねられるからこそ、聴くたびに違う表情を見せてくれるのだと感じます。疲れている日には静かに寄り添い、何も考えたくない夜にはただ流れてくれる。そんな存在でいてくれる音楽は、実はとても貴重です。

完璧に整えられた作品というよりも、少し揺らぎや曖昧さを残したまま差し出されている感じがして、そこにAsaMoさん自身の人間らしさを感じます。だからこそ、「聴いている」というより「向き合っている」感覚に近いのかもしれません。

これからも、無理に大きくなろうとしなくていいし、誰かに合わせなくてもいい。ただ、AsaMoさんが見ている世界を、感じていることを、そのまま音にしてくれたら嬉しいです。その音楽を必要としている人は、きっと思っている以上にたくさんいます。静かでも確かに続いていくその歩みを、心から応援しています。

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