初めて見たのにこんなにも泣けるなんて
初めて見たライブはたった20分弱、タイトルもわからない曲の方が多かったのに、最後の「私、バンドマン」を聞いた瞬間、涙が止まらなかった。「女はいいよな。結婚、妊娠に逃げられる」「可愛かったら。キレイだったら。」何回も言われたことのある言葉たち。一生懸命やっていても、性別や見た目で差別されてしまうことは思っている以上に多い。そんな悔しさや憤りのど真ん中をぶち抜いて、全世界の女子を応援してくれる歌に、そしてそんな言葉を浴びても、それでもバンドをしたいって思うミワさんの想いの強さに棒立ちのまま泣いていた。
私から見たミワさんは綺麗な方。そしてそれ以上に歌いたい・伝えたいって思いが強くてとてもまぶしい方。
そのまぶしさが羨ましい人が「怖い」って言うんじゃないだろうか。
少ししかお話していないのに、その次のライブの時も覚えていてくださるとても気づかいと観察力、覚えようとする気持ちにあふれた方。
ギターのこふじさんに至ってはほとんど会話してないのに覚えていてくださって、目が点になるほど驚いた。「楽しそうな人、バンドを愛してくれる人はわかる」って仰っていたけど、それにしてもどれだけフロアを見て、感じてくれているんだろう。
ファンにとって好きなバンドは唯一だけど、アーティストからしたらライブの度にフロアにはそれなりにお客さんがいる訳で。
そんななかでほんの数秒話しただけなのに、次のライブまで日が空いているのに、ちゃんと覚えていてくださる。つまり、真剣にお客さんと向き合っていること。
もっといろんな人に知ってもらいたい。
たくさんの人に、こんなにも音楽とフロアに真摯に向き合うバンドがここにいると伝えたい。
2024/10/31