似たものはない。それがBADBABYBOMB
まず強調しておきたいのは、BADBABYBOMBの他に似たようなバンドや音楽はない、ってこと。
今までリリースしてきた楽曲はどれもテイストが違っていて、ジャンルにとらわれない多彩さがありつつも共通するのはどこかノスタルジックな雰囲気。(本人たちの表現では「ニューレトロ」だそう)ギタリストLISA13の作る曲は新しいのにどこか懐かしさが漂っていて、それによって「あ、BADBABYBOMBだな」とわかる。流行り廃りにとらわれず作品を作るから誰にも似ていない、BADBABYBOMBだけの音楽になるし、懐かしさと新しさが混ざり合ってBADBABYBOMBの世界を発信できる。そんなミュージシャンはそうそういないし、だからこそ日本だけにとどまらず世界中にBADBABYBOMBに注目するリスナーがいるんだと思う。
そしてメンバー全員、実力も小悪魔的なビジュアルも個性的で他に並ぶものはない。
数々のメタルバンドで経験を重ねてきたドラマーKUROの実力は折り紙付きだし、リーダーのベーシストなるちゃろすは茶目っ気たっぷりのムードメーカー。ロックからディズニーソングまで歌いこなす実力派ヴォーカリストのNICKYは大舞台の経験もあり、日本とパキスタンのミックスルーツを持つそのビジュアルも魅力。そしてなんといっても義手ピックを使用するギタリスト、LISA13。彼女がパラリンピック閉会式で見せたパフォーマンスは堂々たるものだったが、義手であろうがなかろうがLISA13にしかないその華やかなパフォーマンスは、観客の目を捉えて離さない。
とにかく一度聴いたら、観たら目を離せなくなる。そんな魔力がBADBABYBOMBにはあって、それはそうそう持ち得るものではない。ガールズバンドやロックバンドはたくさんあれど、BADBABYBOMBはオンリーワンで、並ぶものはない。
2021/12/01