どうか、この方を見つけてほしい。そう願わずにはいられない人
板倉雷夏さんは、万華鏡のような、タマムシのような、多面的であり芯のあるアーティストであると感じます。
「ランドセル」を初めて聴いてから、リズムが、歌詞が、映像が、頭から離れない。ふと口づさんでしまうメロディ。
整然とした言葉で綴られながらも、"ランドセル"は既知のロジックで閉じられることなく、"板倉雷夏"が生きた歴史と感性のなかを吹きぬけて視聴者に届く。
新たな拡がりを残したまま。
残された拡がりは、聴き手に各々対話を促していく。
MVを視聴しながら歌詞を読み、なぜだかわからないが泣いてしまった箇所がある。
「愛情の翳りに落ち込まないようになったのは26年生の夏/退職を決めてから輝くいのちに気付いたから」
仕事の苦しみから解放され、この方は、今、すごく自分を生きているのだと思った。
応援している。あなたの願いが叶いますように。
2023/09/30