私をライブハウスに連れ戻してくれたバンド ベスハチ
ベスハチとの出会いは忘れもしない2016年3月31日、山梨甲府コンビクションでのライブ。
あの夜のことは今でも覚えている。以降何回も行っているライブで都度都度「かっこいい」を上書きされているけれども、あの夜の衝撃は格別。
きっかけは、当時、20才そこそこだった娘が弾き語りで活動していて、ライブハウスへは遠のいていたが、娘のあまりの集客の無さに、お情けでステージを見に行っていた経緯、そして、なんとその夜の対バンにベスハチが組まれていた。娘は先にベスハチを知ってファンになっていて、「今日はママには、私の出番が終わってもめちゃくちゃかっこいいバンドが出るから最後まで残って見てほしい」とせがまれた。そう言われても、年度末の多忙な中、仕事を一時中断状態で駆け付けたので、「そんなことできるわけない!まだ会社へ戻るし、しかもかっこいいとかそういうのはママが決めること!」なんてちょっとキツク当たってしまってた。。。ただ、今までそこまで推してきたことがないので、母娘の直感というか、なんというか、不思議と残って見ないといけない気がして、大げさかもしれないけど、ここまで言う娘のワガママを無視したらこの先の人生何か損をするのではないかと思ったことを鮮明に覚えている。なので会社からの鬼電を無視して、その日は残った。
いよいよベスハチの登場となったとき、私はさっきまで当たっていたはずの娘と最前で、しかもステージ前の柵に捕まって出番をワクワクして待っている状態、SEがかかり、1曲目からノリノリで夢中になっていた。娘は「ほらね」と勝ち誇ったような顔をしているのかと思ったら、「ね!やっぱりママも好きでしょ!」ってとても嬉しそうだった。もう中断してきた仕事のことなんか忘れて、汗だくで、なりふり構わずノッていた。その日のステージでの最後の曲「ネバーマインド」は今でも瞼を閉じると、自然と曲が始まるくらい強烈に覚えている。
ベスハチは刺激的なんてものじゃない、それまでライブハウスへは娘の為に仕方なく行くという感じだったけど、高校生の頃通いまくっていたあの当時のどんな語彙力にもかなわない刺激が呼び覚まされてしまった。それからも何度もベスハチのライブへは娘と一緒に行っている。
私が高校生の頃、ライブハウスで好きなバンドを見るというのが、めちゃくちゃブームだった。あの頃のバンドマン達に告ぐ!いつの間にか、趣味も変わって、今の生活に追われたり、状況も変わって、年齢を理由にしたりでライブハウスから遠のいていると思う…でもベスハチのライブを見たら、またライブハウスに戻ってきたくなる、そう断言できる!
きっかけを与えてくれた娘にも感謝だけど、私をライブハウスに連れ戻してくれたバンド、それがベスハチ♡
2024/10/02