楽遊BOYS編集部MEID3周年おめでとうございます!
デビューを見守った人間としてはもう3年なのか、あっという間だったなという気持ちでいっぱいです。
そんなMEIDが3周年を記念して正規メンバー3人が新曲をプロデュースするということで、とても嬉しかったです!
MEIDとして、アイドルとして活動してきた3人がどんな楽曲を生み出すのか、単純に興味があったしワクワクしました。アイドル自身によるプロデュース楽曲はそのアイドル自身の思想が強く出るからです。
公開された楽曲は3人とも名前を伏せて公開したとしても、誰がプロデュースしたか一発でわかるもので、そこには3人の思いがギュッとつまっていました。
どの曲もとても素敵な曲なので3曲とも優勝!3曲ともフルコーラスで作ろうよ!!と思いましたが、これはプロデュースバトル、1位を決めなくてはなりません。
1位になった曲は3周年記念ライブで初披露されるということで、その役割は今後のMEIDの活動にとってとても重要な1曲になると思ったので真剣に選びました。
阿部悠真くんのプロデュースした「またね。」は「You're my so special」の続きのつもりで書いたと言っていました。そしてそこに書かれている関係性は恋人・家族・アイドルとファン等々、どのようにもとれるように書いたとも言っていました。
自分は「You're my so special」もアイドルとファンの関係性を思い浮かべながら聴いていたので、「またね。」も同じような気持ちで聴けることが嬉しかったです。
これは恋愛の歌だよ、と断定されてしまうよりも広い解釈が出来るところが好きです。
ここからは「またね。」をアイドルとファンの関係性として歌詞を自分なりに考えていきたいと思います。
・僕ら歩き出した日「またね!」君は楽しそうに
僕らが歩き出した日というのは初現場を連想させます。きっと何かをきっかけで興味を持ったファンがドキドキとワクワクと少しの不安を携えて初めて直接アイドルに会いに行ったのでしょう。思ってた以上に楽しくてはしゃいでいるのを、アイドルも楽しそうにしているな、嬉しいなと思ってくれたのではないでしょうか。
・色鮮やかな景色 夏の香り 過ぎ去ってく
現場に沢山通うようになり楽しい時間がしばらく続き、その時間があっという間に過ぎていったことを感じます。この時間はファンにとっても楽しいことばかりのスペシャルな時期です。歌詞を過ぎ去っていくではなくて過ぎ去ってくにしたところが可愛いなと思います。
・僕らすれ違ったあの日「またね。」君は寂しそうに それぞれの想い隠して 手を振るから
長く応援しているとちょっとした不満とかすれ違いが推しとの関係にも出てくるものだと思います。いつもは特典会で元気よくまたね!と言っていたのが、少し寂しそうなまたね。に変わり、アイドルもうっすらその変化に気づいたのでしょう。特典会に参加している時は楽しく参加したいと思っているからお互い核心には触れずにいたのかな?と思いました。
・心に決めた 悩み道に迷った時 眩しいその笑顔 僕の居る意味
アイドルをやっていると色々悩むことも多いのだと思います。アイドルの方のインタビューなどを読むと様々な悩みを抱えていることがわかります。そんな中、ステージの上からのアイドルしか見ることができないファンの楽しそうな姿というのは、何事にも代えがたいものなのだろうなと思います。そこに自分がアイドルであることの意味を見出してくれるのはアイドルとファン双方にとって幸せなことだと思います。自分ではわからないことだけど自分もライブ中眩しい笑顔出来ていたら嬉しいです。
・増え続けてく スマホの中のアルバム 笑顔見せる2人 涙する僕
増え続けていくじゃなくて増え続けてくのところが過ぎ去ってくの時と同じ可愛いポイントです。スマホの中のアルバムというのは単純に特典会で撮った写メやチェキだけでなく、様々なイベントやライブ一つ一つの思い出の表現なのかな?と思います。長く応援しているとその「スマホの中のアルバム」が沢山増えていきますが、それがアイドルも同じなのだろうなと思います。そしてそんな風に応援してくれていたファンが何らかの事情で来てくれなくなってしまった。それは仕事かもしれないし、気持ちが離れてしまったのかもしれない。アイドルをやっているとそういう事はよくあるのかもしれないけど、とても寂しいことだなと思います。
・わがまま言ってもいいかな? もう一度君を 守りたい
気持ちが少し離れてしまった自分のファンの眩しい笑顔をもう一度見せてほしい、必ずその笑顔を守るからというアイドル側の強い気持ちを感じます。わがまま言ってもいいかな?という可愛い問いかけは少しずるいなあとも思ってしまいます(笑)
・過ぎ去っても 僕ら誓い合ったあの日 「またね♪」君は嬉しそうに それぞれの想い託して 手を繋ぐから
冒頭の部分の歌詞の変化した部分に注目したいと思います。過ぎ去ってくから過ぎ去ってもへの変化は、どこか客観のようにも感じた過ぎ去ってくから、過ぎ去ったとしても!という主観に切り替わったように思えます。
僕らすれ違ったあの日から、僕ら誓い合ったあの日への変化は、またファンの子が現場に通ってくれるようになったように感じます。その後のまたねの後に♪マークが付き、寂しそうにから嬉しそうにへの変化と合わせて、その印象をより強く感じます。またね!またね。またね♪とまたねの使い分けに、同じまたねという言葉でも言い方によって違う印象になることを、曲を通して感じ取れると思います。そして想い隠して手を振るからから、想い託して手を繋ぐからへの変化は、アイドルとファンの気持ちが再び相互に繋がったように感じました。手を繋ぐというのはお互いが手を握り合って初めて成立する行為なので、一方ではなく双方で繋がったように思います。
歌詞は受け取った人の感じ方によって千差万別だと思うので、これは自分なりのこの歌詞の解釈になります。自分はアイドルとファンの関係性で長く応援していると起こりうることを歌っていると受け止めました。
曲に関しては、まずイントロからエモさ満点のカッコよさが光ります。切なさの中に前向きな印象も感じる曲で個人的にとても好みです。口ずさみたくなります。山本重夫さん、素敵な曲をありがとうございました。
またねという言葉は趣味の現場で使うことが多くて、また〇〇の現場でお会いしましょう!とか、また〇〇のライブで!とか実際に会えるかどうかは分からないのだけど、楽しかったイベントの帰りは必ずまた!!と言って別れること多いです。趣味で繋がった仲間というのは趣味の現場がないとなかなか会うことがありません。だからこそ楽しかった現場でまたね!!と言って別れる瞬間が自分はたまらなく好きです。また楽しい現場で絶対会いましょうね!そんな気持ちを大人になっても持ち続けられるという事は素敵だなと思います。その素敵な言葉を曲の中心に据えてくれたゆうまくんにも感謝です。
この企画の1位になった曲は3周年ライブで完成版が披露されます。開催されるのは夏の終わりということで季節感もぴったりなのではないでしょうか。
この曲のフルコーラスではどのような続きの歌詞が紡がれるのか、それを見てみたいです!今回はゆうまくん一人の歌唱でしたが、MEID全員(5人のメンバーになって)で歌ったら、振り付けが付いたらどんな完成系になるのか楽しみでなりません。手を繋ぐからのところはメンバーとファンで手を繋ぎたいです!きっと振り付けは阿部先生が素晴らしいものを考えてくれると思います。