裏腹な軽快。REIWAOUENDAN
裏切られた。
これは、心地の良い応援歌である。
彼らのビジュアルとPOWER野郎というタイトルを見て
”ロックを履き違えている手痛い奴ら”に見えた人もいるのではないだろうか。
自分らの基準を押し付け騒ぎ立てるような、勢いだけの若者。
そんなド偏見を持ち斜めに構えて曲を聴いた自分が恥ずかしく、土下座いや土下寝をしたい。
思った以上に、「ちゃんとしている」のだ。REIWAOUENDAN。
「POWER野郎」
ジャカジャカと激しく強く、
さぞかし重めのエネルギー弾をぶちかましてきそうなタイトルだ。
いざ聴いてみると爽快なテンポに軽快なサウンド
嫌な重さ皆無。胃もたれせずにしっかり美味しい。
決して薄いのではなく
すごく心地の良い疾走感といえばいいのか
気持ちよーく走り抜けてくれる
応援したくなるような、されているような。
しっくりくる表現が迷子である。
そしてわずか2分半足らずの中にいくつもサウンドの顔があって面白い。
故に何度もリピートしてしまう。
ロックな序盤が進んでいくにつれ面白い音が増えていく
キラキラキラキラ~なんという音まである。
キーの高い音を拾えるほどに意識がのめりこむと
楽曲につられてポップに楽しい気もちになっていた。
ロックなはずなのに、ポップ。
奮い立たされるのではなく、寄り添うのでもなく
最高に心地いい距離で上向きな気持ちにさせてくれる。
頑張らなきゃ、という決意を固める感じじゃない
ごく自然に前に進ませてくれる応援歌だ。
なんだこの曲は、この人たちは。
歌詞が気になってしらべてみたがこれも面白い
この歌詞がこの曲になるのかとひたすらに興味をそそられた
詩から曲なのか、曲から詩なのか
素人が考えても無意味なのにわくわくするほどにハマってしまった。
調べればボーカルの龍口健太郎という男は応援団出身らしい。
そしてこの風貌。ガっチガチの男世界のオラオラ人間なのではないのか⁉
グイグイくることなくこんなに心地よくさせてくれるのか。
彼らのルーツが気になって仕方がない。
本当に何回も聴いてしまう。
面白い音が入っているのに邪魔じゃない。良い味なのだ。
そして彼らには何か、楽しみにさせる「余白」を感じる。
今後いろんな顔を出してくれるのではないかという期待がすごい。
REIWAOUENDAN
彼らの音をぜひ生で聞いてみたい。
なんだか、ながながと書いてしまった
面白いんだもんREIWAOUENDAN。
ここまで読んでいただいた方、ありがとうございます
ぜひ一緒にハマりましょう!
2024/12/13