すでに物語とは違うものになってきている感があるが、シリーズ化してしまったので、今後もこの文体にお付き合い頂きたい。
ファイナルの参加レポートまで続くであろうから……。

アーティストリーグも第二戦。セミファイナルが始まった。
AYUKAが参加するのはDブロック。
予選を勝ち残ってきた、高い人気を博する人ばかりだろう。
四組とも存分に競い合ってほしい。

AYUKAが夢を叶える為の道筋を、高い岩山だとするならば。
アーティストリーグは途中にある難所である。
突破が困難であると同時に、一気に高みまで登れる可能性を秘めた、険しい道だ。
雲の上、という表現がある。
届かないほどの高みを表す表現だが、アーティストリーグ優勝はまさにその通りの場所だろう。
セミファイナル、その上のファイナルの勝利は高所にあり、視界のない雲の中を進んで行くのだ。
その雲を抜けた所に優勝はある。
票は集まるのか。これまでの準備は十分だったのか。
相手に対して自分はどの位置にいるのか。助けは得られるのか。
どんな戦いになるか予想がつかない、まさに視界のない雲の中だ。

AYUKAは10月に入ってから目の回る忙しさに晒されている。
既に終わった物を含めライブに5本出演する上、アプリ配信でもイベントが控えている。
11月リリースのアルバムの準備もあるはずだ。
集大成である12月のワンマンライブの準備も本格化する。
当然ながら、アーティストリーグのセミファイナルに向けたアピール活動と、参加する上で必要な手続きもある。

このような状況の中、9月末にAYUKAは倒れて負傷をした。
ファンからは無理をしないようにとの声も当然上がった。
ファンでなくてもそう思うのは自然な反応だろう。
一方で、AYUKAの方も無理がかかっている事は承知しているのだ。
「分かっている事だから、無理しないでとは言わないでほしい」
とは本人の言。
分析力に秀でた彼女の事。体は辛くても限界はまだ先だと判断しているようだ。
今は無理をする時、という事なのだろう。

岩山を登るとするならば、きつい状況なのかもしれない。
例えば随分と大きな荷物を背負っている、とでもいう状態だろうか。
果たして雲を突っ切るのは可能な状況なのだろうか。

昔、こんな詩に接した事がある。

背中にはずっしりと重たい荷物
でもそれは本当は
夢を叶えるための翼なんだ
重ければ重い程
それは大きな翼

足場は多くのファンが整えてくれている。
掴む鎖の整備も余念が無い。皆必死だ。
願わくば投票日に、AYUKAの背負う困難が勝利の女神の翼たらんことを。