楽しい時のFと悲しい時のFは違う
【sonar-u community】楽曲の演出について【ゲスト:アビガシ】
開催日: 2023/06/12
アビガシさんはivyさんと冨樫洋介さんのユニット。センチメンタルポップユニットだそうです。札幌でアコースティックで活動中。ivyさんが作詞して歌い冨樫さんが作曲編曲してギターやハープを演奏。最初に紹介されるMV『ぬるい』はivyさんが家出をしたとき書いたそうで若さゆえの葛藤がテーマです。
イケチン先生が大絶賛。脱力感安心感切なさ感が脳を引っ張り子供の頃を思い出すような世界観だと言われました。なんでこんなにジーンとするかを分析。まずivyさんの声質と歌唱力に人柄が出ていると。純真無垢で透き通っている作られてないボーカルがいいということです。そして冨樫さんのアレンジ。導入部から泣きのコードを入れててイケチン先生の好きなこと全部やられてると絶賛しました。
アビガシはご夫婦だそうです。ivyさんが東京の音楽養成所に1年行った後地元に帰ってきたときに彼女に楽しく音楽ができる場所があったらいいなと冨樫さんが持ちかけてユニットを組んだそうです。冨樫さんは学生時代ゆずにハマりアコギを弾きたいという思いから音楽を始めたと。ivyさんは音楽の専門学校出身で最初はサポートミュージシャンについてもらい歌っていたがギャラが払えなくなってから自分でギターを始めたと。カバー曲が難しく弾けないからオリジナルを作り始めたそうです。
歌詞先行の作曲方法。ivyさんが送ってきたものを見た瞬間に楽器を持ったまま鼻歌でメロディを作ってみるようにしてるそうです。それでいいじゃん!ってなったら世に出すと。ただ録音して聴かせてivyさんがいいと言わなかったらボツ。ユニットで楽曲を育てるには必要なことだとイケチン先生。ivyさんは作詞するときちゃんとAメロBメロサビって考えて書いてると。ただ文字数が合ってなかったりするのは冨樫さんが修正してメロディに乗せるようです。
楽曲の演出を考えるにはまずアレンジに着目。冨樫さんは好き嫌いジャンル関係なくいいなと思う音楽を取り入れてるのではないかとイケチン先生。歌詞で言いたいことに対して下で鳴ってるコードで嘘をつきたくないと冨樫さん。こういうこと言ってるからこのコードという作り方だというのは感心しました。心って基本はっきりしないから浮き沈みをコードの並びで表そうというのが考え方だそうです。感情を和音で表すアレンジが冨樫さん流なのですね。
もう一点イケチン先生が指摘されたのがリズム。例え方が難しかったが基本デジタルな音をひとつ置いてそこにアコースティックなものをぶち込んでるということ。『ぬるい』はまさにそれでぬるさを表現したようです。不正確さを曲の中で出したいと。ループ感が素晴らしいとイケチン先生。歌とはアレンジとはという質問。冨樫さんはivyさんが変な子で変な頭から出てきた歌詞を変な声で歌うのをいかに演出できるかがこのユニットの特徴だと。
ここでイケチン先生の分析が秀逸でした。絵を描くことに例えて冨樫さんが全体のスケッチ構図背景を描いて色を置いていく。その絵の中で一番大事な場所だけ空いていてivyさんが最後色を落として全体を描き変えて仕上げる。なるほどなんとなくイメージが膨らみました。ユージさんがわたしのコメントを拾ってくれました。演出ってお芝居のイメージというコメントです。イケチン先生も納得してくれました。ユージさんが「はー」というゲームをイメージされたそうです。同じ「はー」でもいろんな感情で違う意味を持つ。そのいろんな感情を音で表現するということです。「楽しい時のFと悲しい時のFは違うFだよ」と冨樫さん。すべて言い表してますね。
レビューやコメントを投稿するとギフトがもらえる!
ログインしてコメントする
DAN.
No.2175432
F.K
No.2159111
ppyon
No.2140401
もりぴぃ🍀
No.2125994
Syuu
No.2059310
玉子雑炊
No.1988365
ゆずれもん
No.1975123
Tak-chan
No.1882664
水戸納豆
No.1837744
みみ。
No.1814772