Elizabeth.eightの別の顔、ベスの弾かせ語り@11/30(土) 土浦レオズバー
11月30日(土)
茨城県 土浦LEO'S LIVE BAR
『LEO'S 4man Show!!』
この日のElizabeth.eight(エリザベス・エイト)ことベスハチは、
ヴォーカル・ミワユータ総帥とギター・こふじさんによるユニット、
「ベスの弾かせ語り」での出演。
茨城県土浦市に位置するレオズバーは、弾き語りのアーティストさんメインで出演するライヴバーであり、
ロックポスターや小物がセンス良く散りばめられ、さらにご飯もめちゃうま!!なお店だ。
雰囲気たっぷりなお店の中で行われるライヴはまた格別。
ご飯が美味しいので、他のゼルバニアと共にメニューを見ながら、次はどれ食べよう~✨とわいわいやってるうちに、
お目当てのベスの弾かせ語りのパフォーマンスが始まり、慌てて姿勢を正す。
するとそこには、真っ赤なお衣装にダークリップの似合う女っぷりの良すぎるイケメン美女と、スラリとして艶っぽさを引き立てるブラックシャツを纏った美男の姿。
普段のバンド形態での格好良さとは世界観の異なる出で立ちに、一気に「弾かせ語り」モードに引き込まれる。
冒頭、
やさしく語りかけてくるユータ総帥のMCから、
いつもの「友達だと思って話を聞いて?」
のスタイルをより身近にリアルに感じさせるためのおまじないをかけられる。
今回はストーリー仕立てというよりは、一貫して友達と話すような、ややくだけたトーンではあるが、
朗読劇のような耳心地の良い語り口調のMC。
最近あったことを友達に話すかのような形で、
ベスハチ的に最もホットな話題であるOTONOVAのコンテストの話題から、
1曲目は意外にも、『あたしバンドマン』。
→Spotify
→Apple Music
バンドでの演奏もその場にいるだけで全身に神託を浴びているような感覚になるが、
弾かせ語りでは言葉のひとつひとつがダイレクトに心の深いところに響いてくる。
最近は普段のライヴでもまたこの曲の登場回数が増えてきたので、その違いも楽しめたのもすごく良かった。
2曲目はユータ総帥らしい尖りに尖った、冗談なのか本気なのかわからないようなMCを挟んでの、
『ラブレター(遺書)』。
この「ベスの弾かせ語り」というパフォーマンス形態を初めて体験したのも、今年に入って初めてのことなのだが
そこで初めて聞いてから一目惚れしてしまった曲。
以前から存在自体は噂に聞いていたものの、
いまだ音源となっていない上、現状ではこの弾かせ語りでしか聞くことができないので、
これを生で体感できるというのは本当に大切で特別な時間。
ベスハチはどの曲も素晴らしいが、弾かせ語りを観るということは、この曲を聞くために往復6時間弱かけて来るくらいのつもりでいる。
3曲目はちょうどmudia上でもにわかに話題にのぼっていた、
ベスハチの冬限定曲である『氷点下』。
この日、この時間をもって、冬の到来である!
しかも、弾かせ語りでこの曲が聴けるのは想定外でもあったので、余計にこの場に立ち会えた感謝と喜びで胸がいっぱいに。
弾かせ語りでのこの曲もまた、バンド形態での壮大さとは一味違った魅惑の時間となった。
続いて4曲目、『コールタール』。
こちらは会員制ツイキャス生配信のスタジオライヴから披露された曲で、ライヴで時折披露されることはあれど未だに音源化されていないので、ラブレターと同じくライヴでしか聴けない曲。
フルアルバムが作られるのであれば、ラブレターも含めてなんとか収録されて欲しい曲。
このゆったりとして甘やかな曲調に反して「あいつ●なねぇかな、痛い目見ねぇかな」という歌詞のギャップ、
サビのこふじさんとの美しきハモリ。
最高に好き。
からの5曲目は、MCの内容からもまさか…!?と騒然の、
『嘘とバスタブ』。
→spotifay
→Apple Music
普段のライヴでも中々聞ける機会もない中、弾かせ語りでこの曲をやるとは思わず、レア回に立ち会えた事に感謝。
曲のラスト、歌詞の中の相手をバスタブに沈めるその場面を切り取ったような荒い息遣いが、犯行現場を目の当たりにするかのようで本当にゾクゾクする…!
ここも含めて演劇を見ているかのようで、これぞ現場の醍醐味だなと強く感じさせられた。
今回はここまでの時点でも大満足すぎて来て良かった!!と心から思えるセットリストだったのだが、
各曲の間にたっぷりと朗読劇のようなMCの時間をとりつつも、
40分ステージのためもう1曲分余裕がある。
MCでは鬼気迫るような強い口調で、
「この世界なんて、終わっちゃえばいいのに!」
と繰り返される言葉。
今回も各曲の前のMCの内容から、うっすらと次の曲が連想されるものではあったが、
この内容から繋がるような曲……何だ……?
と脳内で必死に曲の検索をかけるなか、
一瞬、
ほんの一瞬だけ、
何だかベスハチの前身バンドの頃の鬼気迫るパフォーマンスを思い出し、
いやあり得ないか、とその場でかき消した。
MCが途切れ、
ほんの少しの間、
こふじさんの鳴らす心地よいギターが流れる。
そこへユータ総帥が、一言。
『揺籠と棺桶』
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!????????
え、
は???????
あの、
え???????????
????????!!!!!!!??????
………
…………大変取り乱したことを許して欲しい。
元はといえば、
わたしとベスハチの出会いは、
2002年頃のベスハチの前身バンドに始まる。
多感な学生時代に出会ってしまった、完全に運命の人(バンド)である。
(「ユータ総帥」の呼称もこの当時からのもの)
『揺籠と棺桶』は、
2006年にベスハチとなってから加入したギターのこふじさん不在の頃の曲であり、
2003年頃に加入したギターのフカミユキハル氏(現在病気療養のため一時脱退中)の御披露目と共にリリースされた2曲のうちの1曲だ。
当時アンダーグラウンド寄りなイメージだったベスハチの前身バンドであったが、
今のベスハチのようなガレージ寄りのテイストの曲が多くなってきたバンド後期にはほぼ封印されたに等しく、
まさに前身バンドのダークな世界観を体現する曲でもあった。
当時の曲は今のベスハチとは完全に異なる世界観。
しかしそのまま封印されてしまうにはあまりにも素晴らしく、あまりにも惜しい曲たちでもあり、
ベスハチをずっと観てきた身としては
どちらの楽曲も同じように愛してやまないが、
それでも今のベスハチがやるには……? というジレンマ。
そのため、
もう、
生きているうちに生で聞くことは叶わないだろうと思っていた。
それが、今、この瞬間に、こうして目の前で、
『ベスハチ』となった彼らが、歌い、奏でている。
曲が始まった瞬間、
目の前で起こるとんでもない出来事に思わず顔を覆い、崩れ落ちた。
あまりの歓喜をはじめとしてごちゃ混ぜになったあらゆる感情の渦に巻き込まれ腰砕けになってしまい、
座席からずり落ち、
ずっと奇妙な角度の体勢のまま曲を聞いていた(すみません)
百戦錬磨のライヴを経ての力強いユータ総帥の歌声に、
初めてこの曲に触れたであろう、こふじさんの繊細なギターとコーラス。
本当に、こんなことがあって良いのか?
夢なのか?
現実なのか?
曲が終わるその時まで、
真剣にどちらか悩む程だった。
完全に腰が抜けてしまい、
弾かせ語り終演後に見せてきたユータ総帥とこふじさんの笑顔に対し、座ったままの御礼となってしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
感謝してもしきれない。
ベスの弾かせ語りという飛び道具が、
今後 前身バンドの曲をまたこの世に甦らせる機会となるならば、
わたしは全力でついて行こう。
この先のライヴを楽しみに生きる。
一夜開けていくらか冷静さを取り戻した今、
改めてセットリストの流れを見てみると、
ラストの『揺籠と棺桶』に向けて、
これ以上ない程美しいグラデーションとなっている事に気付く。
自らを奮い立たせながらも聴く人にエールを送る『あたしバンドマン』から、
『ラブレター』(元タイトルは遺書)、『氷点下』、
そして『コールタール』と、
だんだんとトーンを落としながら、
ベスハチの楽曲としては最も前身バンドの世界観に近い『嘘とバスタブ』を経て、
ラスボスのアングラなイメージである前身バンドの曲、
『揺籠と棺桶』。
この流れは天才といわざるを得ない。
そして、
曲が終わった瞬間に「友達になるおまじない」を解くと、
ここまでの友達然とした態度を一変させて営業モードに切り替わるり、
それが夢から現実に引き戻してくれたようで、なんとか抜け出した魂が現世に戻ってこられた気がする。
簡単には言葉に出来ない程の最高な夜を、ありがとうございました!!!
他の演者さんたちもそれぞれに際立つ個性を持った素晴らしいパフォーマンスが楽しめて、大いに充実した日となりました。
12月14日までは配信ライヴのアーカイブが視聴できるので、
まだ観ていないという方は是非観て、体感して欲しい。
https://twitcasting.tv/uk_vono1990/shopcart/337912
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つよしQ2
No.2348008
限り無く赤に近い黒
No.2344578
益々ベスハチに興味がわいてきました。
らーけ
No.2343768
みーたん-m
No.2336774
超傑作で超大作なあおい節とでも言いますかレオズバーの情景とレア会に出くわした心境の表現が素晴らしすぎです!
ありがとうございます!
しまちょん
No.2335483
ぴょん吉ぴょん吉
No.2334936
怪獣9号
No.2334224
onechan
No.2334131
《*≧∀≦》
👏👏👏👏👏👏👏👏
火サス(古い!笑。火曜サスペンス)を感じてレオズバーのお料理に釘付けになってあおいさんが座席からずり落ちて奇妙な角度の体勢で『揺籠と棺桶』を聴いていた場面を想像して・・・
大傑作なレポート✏️
大画面で感じました👍️👍️👍️👍️
yukichi_2024
No.2334030
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°✨
みかん🍊
No.2333958